@ 昨年12月23日、AIロボットの接客競技会が福岡で開催され、大学や企業など全国から12チームが参加しました。例えば、「旅行はどなたと一緒に行かれる予定でしょうか」、「お友達と」。……このように、各チームがAIロボットを活用して対話を行い、客の満足度で成績を競いました。AIロボットが自然な接客を行うためには、客のことばを理解するだけではなく、表情や話し方など、「ことば以外の情報」をくみ取る必要があります。
A 名古屋大学のチームのは「うなずき」の動作に注目しました。うなずきの動作は、会話では「承諾」(はい)のサインとなります。客側がうなずいていれば話を先に進めるという方式です。しかし、客の中にはほとんどうなずかない人もいます。その結果、AIロボットは「ここまでのお話はよろしいでしょうか?」ということばを何度も繰り返してしまい、会話が先に進まなくなってしまいました。
B 北陸大学のチームは、相手を褒めることで対話を和ませる作戦を立てました。使うのはカメラの視覚情報です。会話の途中でよく褒められるので、客は照れ笑いを浮かべながら会話は進みました。このチームは接客の満足度が高く評価されました。競技会を開催した主催者は、「AIロボットは英語や中国語など話す外国人に柔軟に対応出来るし、人件費の節約にもなります。」と語っています。