@ 道路の舗装と言えばアスファルト(黒い舗装)ですが、コンクリート舗装(白い舗装)が注目されています。これまで主としてコンクリートが使われていなかった理由は、固まる時間が長くて通行止めが2週間も必要だったからです。この問題点を克服したのが「1 DAI PAVE」(一日で舗装する)です。セメントと砂利を混ぜて作ります。
A コンクリート舗装道路は、アスファルト舗装の上にコンクリート板を敷くことで造られます。コンクリート舗装の長所は、主に2つあります。一つは、コンクリートは熱吸収率が低いので町が涼しくなることです。もう一つは舗装の補修です。アスファルトの場合は、通常3年で補修が必要となります。その点、コンクリートは手入れ無しで数十年大丈夫です。長い目で見れば、50年間でコストが三分の一になります。
B ただ、問題点もあります。コンクリート舗装の場合は、専用大型機械が必要な上、技術者がまだ少ないということです。また、舗装自体が固いため、水道管などが下を通っている場合、水道管取り換え工事が大変だということです。そこでまずは、路面の傷みが早い交差点やバス停で、コンクリート舗装を導入しようという案が浮上しています。