@ 1時間、2時間というこの時間は、いったい何を基準に生まれたのでしょうか? 時間は、地球の回転(自転)を基準にして決められました。地球は1回転するのにかかる時間があります。この時間を一日と決めます。時計のない大昔の人は、一日の時間を計るために星を使いました。ある星が全く同じ所にふたたびやってくるまでの時間をまず一日と決めました。
A 一日の時間が決まると、次はその時間をいくつに分けるかが問題になります。現在はこの一日の時間は、24に分けられています。なぜ24という半端な数字にしたのかというのには、理由があります。この24という数字は、12を2倍した数字なのです。大昔、人間は月を見てカレンダーを作りました。月は満ち欠けをして、30日ほどで元に戻ります。つまり、1か月が約30日というのは、月を見てカレンダーを作った大昔の人の考えが残っているのです。
B ところで、約30日で満ち欠けをくり返す月が、この満ち欠けを12回くり返すと1年になります。そこで、ものごとの区切りとして12という数は非常に重要だったのです。そして時刻を決める際、エジプトに住んでいた人たちは、一日を夜と昼に分けて、それぞれを12に分ける方法をとりました。すると昼は12時間、夜は12時間で、一日は合計24時間になったです。