プラナリア
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授業対象=中学生
実施=2023年4月実施予定


2023.4.7


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全体像


教材


@ 今、「再生研究」でプラナリアが注目を浴びています。プラナリアは川や池など淡水にすむ生物で、きれいな環境さえあれば日本中どこにでも棲んでいます。一見ヒルのようにも見えますが、よく観察すると、眼・筋肉・消化管・脳を備えた、りっぱな動物です。このプラナリアの何がすごいか。それはイモリやミミズを越える、高い再生能力です。例えばプラナリアを10個の断片に切り刻むと、死ぬどころか、全ての断片が一週間ほどで完全な個体へと再生し、10匹のプラナリアになるのです。

A このプラナリアは、地球上の生き物の中でいちばん最初に「脳」を獲得した生物と考えられています。そして驚くべきことに、プラナリアはその「脳」までも再生してしまいます。ということで、プラナリアは「不死の生物」と言われています。その秘密がわかれば、パーキンソン病などをはじめ、人間の難病の治療にも役立つかもしれません。

B もともと、プラナリアは一定の大きさまで育つと、胴体の中央辺りでくびれを生じ、2つに切れて、やがてそれぞれが個体となります。一匹が二匹に生まれ変わるのです。つまり「無性生殖」をする生物です。さらに驚くべきことは、栄養条件や温度などの環境が悪化すると、自らの体の中に精子と卵子をつくり、受精して新たな遺伝子を持った子孫を残します。つまり、「無性生殖」と「有性生殖」との両方使い分ける、きわめて生命力あふれる生物なのです。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)

  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)

  5分……図式を見ながら文章化

  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



課題は・・・・・


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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課題に対する自分の考えをまとめる ⇒プレゼン
10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



  意見を図式でまとめる
   (1) 3分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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