中国
ゼロコロナ中止

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授業対象=中学生
実施=2023年2月実施予定


2023.2.1


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全体像


教材


@ 中国では昨年11月までは、地下鉄に乗るのも商業施設などに入るのも「PCR検査の陰性証明」提示が義務づけられていました。特別扱いは感染者だけでなく濃厚接触者にまで及び、強制的に施設で隔離するという徹底ぶりでした。しかし、政府当局は去年12月7日、突然「ゼロコロナ」政策(=市中感染を徹底的に抑え込むための都市封鎖など強制的な政策。)の中止を発表しました。

A 習近平国家主席は、なぜ突然「ゼロコロナ」政策をやめたのでしょうか? 深刻な経済の停滞が大きな要因の一つです。それに加え、11月下旬に大規模な抗議活動が、中国各地で起きました。多くの人が厳しい行動制限によって職を失ったり収入が減ったりするなどして生活が苦しくなり、政府の「ゼロコロナ」政策に強い不満を抱いたのがきっかけでした。これが政府の方針転換を早めました。

B 一方、これまで徹底的に感染を抑え込んできた中国では、新型コロナウイルスは「未知のもの」という印象が強く、専門家も感染力の強さなど恐怖を強調し続けてきました。そのため、当初は多くの人が感染を恐れていました。しかし、いざ感染してみると、若い人を中心に「思ったほどではなかった」という人が多く、「感染したが風邪と変わらない。感染してしたので気持ちが楽になった。」と話す人が目立ってきました。以前は北京では「PCR検査を受けた?」というのが毎日の挨拶代わりでしたが、次第に「もう感染した?」に変化してきていました。こういう市民の新型コロナへのとらえ方の変化が抗議行動を生み、政府の方針転換を早めたと言えます。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ