@ 去年11月16日、月までの試験飛行を行う無人の宇宙船を搭載した大型ロケットが打ち上げられました。2025年を目標に、宇宙飛行士の月への着陸を目指す国際プロジェクト「アルテミス計画」の第一歩で、将来的には「月面基地」の建設も見据えています。この企画はアメリカが中心となり、日本も参加しています。
A ところで月面での長期滞在で問題になるのが、食料調達です。地球から食料を全部持って行くのは経費も莫大みみにかかります。食料の現地生産が必要です。そこで、食用作物を栽培する使命を受けた「月面農場プロジェクト」がスターとしています。今進められている計画は、地下に農場を作って主食のイネ・大豆・ジャガイモ、副食となるトマト・・キュウリ・レタスなどを狭い空間で育てる研究です。
B 農場は月の表面ではなく、月面を掘り進めた地下です。月はほとんど大気がないため、太陽の放射線が直接降り注いで人体に危険です。昼と夜の温度差も大きいので、地下に基地を作らざるを得ません。開発担当者は、「月面農場は、おそらく2030年代に小型のものができると思っています。さらに20年後に1,000人が滞在するようになったら様々な農作物を育て、それをレストランで食べて、みんなで楽しく生活していく。そういうイメージを持っています。」と語っています。