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授業対象=中学生
実施=2023年1月実施予定


2023.1.30


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全体像


教材


@ 佐賀市下水浄化センターでは、佐賀市の7割にあたる17万人の下水を処理しながら「肥料」を作っています。主な原料となるのは、市民が下水に流す「し尿」、つまり「うんち」や「おしっこ」です。処理したあとの「下水汚泥」には、植物の成長に欠かせないリンや窒素などの栄養素が豊富に含まれています。ここから水分を取り除き、微生物を含む土を混ぜて発酵させると、およそ50日で堆肥が完成します。下水の汚泥から作るこの肥料は「汚泥肥料」と呼ばれています。価格は10キロで20円、一般的に売られている化学肥料の10分の1以下です。不思議なことに不快なにおいは全くありません。

A 江戸時代後期には、都市部の「し尿」が貴重な肥料資源として売買されていました。当時は有害な大腸菌やサルモネラ菌などの微生物も含まれていました。が、現在は発酵によって温度は90度から100度に上昇するため、すべて死滅してしまいます。地元の農家や家庭菜園の愛好家などに向けて販売したところ「野菜の育ちがよくなった」「化学肥料の価格が上がる中で値段が安いので助かる」など評判は上々、今では毎年約1400トンがすべて完売しています。

B 佐賀市の取り組みは、「肥料不足を解決し、野菜の価格上昇を抑える画期的な取組だ」と全国から注目されています。全国の下水処理施設で出る下水汚泥は、年間約230万トン。仮にすべて肥料にすることができれば、日本の化学肥料使用量の2割をカバーできます。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ