@ 自分がイメージする描きたい絵に関するキーワードを打ち込むと、AI(人工知能)はそのイメージに近い絵を自動的に生成してくれます。しかもわずか10秒ほどで、画像が生成します。なぜ、AIがイメージに近い絵を描くことができるのか? 画像生成AIは、インターネット上にある膨大な数の絵や写真を学習します。まるで人間の子どもが絵の描き方を学ぶように、絵を描くとはどういうことかを理解していき、どんどん描く技術を上げていくのです。
A AI研究者の清水亮さんは、「プロでなくても、一般の人でもプロ並みのイラスト・漫画・絵などが簡単に描けます。」と語っています。また「近い将来、広告のデザイン、企業がプレゼンテーションで使う画像つきの資料なども、画像生成AIを使って簡単に作成できるようになります。」、「AIは人間が想像できないようなことまで形にできます。」とも語っておおられます。
B ただ、便利さの反面、新たな問題も出てきています。AIによるフェイク画像(偽物の絵)です。例えば、9月に記録的な豪雨が静岡を襲いましたが、その時に画像生成AIで作成された「水害のフェイク画像(写真)」がネット上で拡散しました。映像では一面茶色く濁った水で覆われた町の様子が上空からの角度で捉えられていました。本物の映像と全く見分けがつかない出来栄えでした。実際に起こっていない出来事を、まるで本当の出来事のように画像生成AIは作り上げてしまったのです。