牛乳値上げ
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授業対象=中学生
実施=2022年12月実施


2023.1.2


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全体像


教材


@ 牛乳は、カルシウム・カリウムなどのミネラルを豊富に含む食品です。これらの成分が血管を健康に保ったり免疫力(病気から体を守る働き)を高めたりする働きがあります。牛乳は、各種栄養素がバランス良く含まれた「準完全栄養食品」なのです。
 
A ところが牛乳を届けている酪農家が、かつてないほどの苦境に陥っています。このままでは酪農家の廃業が急増すると言われています。一番の原因は、エサ代の急激な値上がりです。コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、急激な円安の影響を受け、輸入に頼る飼料と乾牧草(乾かした牧草)は、20年ほど前と比べて2倍に値上がりしました。一方、スーパーなどで売られている牛乳の価格は、生産コスト(値段)が上がっても、この20年近くほとんど変わっていません。

B 乳製品の消費は、コロナ禍の学校給食の停止のほか、外食産業やホテル・旅館など観光業の低迷により激減しました。メーカーは大量に余った生乳を捨てるのを避けるためバターや脱脂粉乳を作り、在庫が大量にあります。もし、生産者の要求通りに牛乳価格を上げれば、いま以上に乳製品が売れなくなって、牛乳を捨てる「牛乳廃棄」が起きかねないというのです。交渉が長引けば、酪農家の苦しい状況も長引くことになります。生乳販連(酪農家の団体)はメーカーが主張する「10円の値上げ」を受け入れざるを得ませんでした。その結果、酪農家の苦境が続くことになったのです。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)

  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)

  5分……図式を見ながら文章化

  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



課題は・・・・・


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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課題に対する自分の考えをまとめる ⇒プレゼン
10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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