月で野菜づくり
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授業対象=中学生
実施=2022年12月実施


2023.1.2


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全体像


教材


@ アポロ11号が月面着陸に成功したのは1969年のことです。あれから50年以上が経ちました。そして今、日本のJAXAやアメリカのNASAは、月面での農業を実現しようという、壮大なプロジェクトを始めています。それによると、2030年代までに「月面基地」を建設する予定です。そこで問題として浮上しているのが、基地で活動する宇宙飛行士などの食料をどうやって確保するのかです。

A 月の砂は粒子が細かく、微生物が住みつくことが難しいため、種を植えても作物が育ちにくいので農業に適しません。しかしJAXAは、「人工土壌」に注目しました。NASA(アメリカ)が発表した「月の砂」の成分分析の結果をもとに、まずは粒の大きさなどがそっくりの砂を作りました。この砂を約1000度の高温で焼き固め、肉眼では見えない直径0.2ミリほどの細かい穴を開けていきました。この穴に微生物が住みつくようになり、作物の成長が可能になるのです。

B 試行錯誤を繰り返し、ついに微生物を活性化させるのに最適な穴の大きさや数を探り当てました。愛知県刈谷市にある企業農園で、この人工土壌を使って野菜を育てたところ、通常の土と比べ収穫量が20%程度増えることが確認できました。今後は、地球の6分の1とされる月の重力の中でも作物が成長できるかどうか、JAXAは実験に取り組みたいと話しています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)

  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)

  5分……図式を見ながら文章化

  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



課題は・・・・・


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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課題に対する自分の考えをまとめる ⇒プレゼン
10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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