アンモニア発電
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授業対象=中学生
実施=2022年12月実施


2023.1.2


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全体像


教材


@ ロシアは、世界第2位のアンモニア生産国です。ロシアのウクライナへの軍事侵攻の影響で、ロシアからのアンモニア輸出が激減し、アンモニアを原料とする肥料価格が3倍に上昇しました。この状況を打開しようと、アメリカ(世界第3位の生産国)の大手肥料メーカーは増産に踏み切りました。

A 増産に踏み切ったのは、ルイジアナ州にある「CFインダストリーズ」です。東京ドーム約120個分という広大な敷地で、24時間態勢でアンモニアを大量生産しています。この肥料メーカーは肥料以外の新たなアンモニアの可能性に注目しています。それが「燃料」としてのアンモニアです。いま世界は脱炭素社会(二酸化炭素を排出しない社会)に向けて動き出していますが、日本やアジアなど、すぐに石炭火力発電をやめられない国が数多くあります。そこで、クリーンなエネルギー(二酸化炭素を排出しない発電)としてアンモニアに注目したのです。

B アンモニアは燃やしても二酸化炭素を出さないことから、石炭にアンモニアを混ぜて燃やすことで、二酸化炭素の排出を減らす方法「混焼技術」が開発されています。実はこの混焼技術で世界をリードしているのは日本です。大手商社の三井物産は肥料メーカー「CFインダストリーズ」と協定を結び、両社が共同でアメリカに新たな工場を建設し、燃料用のアンモニアの増産計画を進めています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)

  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)

  5分……図式を見ながら文章化

  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



課題は・・・・・


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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課題に対する自分の考えをまとめる ⇒プレゼン
10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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