@ 2020年にSNS(ソーシャルネットサービス)が原因で被害を受けた18歳未満の子どもは、警察庁の公表によると、1,819人にのぼっています。2013年頃から増加傾向にあり、2016年からの過去5年間で5%増加しました。被害者は中高生が9割近くで、利用したSNSは「Twitter」が全体の35%を占めていることも分かりました。
A 犯罪区分別では、「青少年保護育成条例」738人、「児童ポルノ」597人、「児童買春」311人の順に多く、重要犯罪等では、「略取誘拐」(=他人を誘拐すること)が前年比63%増の75件と目立っています。被害者の内訳は、「高校生」917人、「中学生」695人、「小学生」84人、「その他」123人。中高生は全体の89%を占めています。
B 被害者のフィルタリング(=有害なウェブサイトへのアクセスを制限するサービスのこと)利用状況を見ると、実に86%が被害時にフィルタリングを利用していませんでした。また、SNSが原因の被害者のアクセス手段は、「スマートフォン」が1,701人と多く、全体の9割以上を占めていました。SNSでは嘘のプロフィールをのせて、青少年をだまそうとする人もいます。たとえば、女子中学生になりすましている犯人(大人)もいます。そのような人たちからの被害に遭わないためにも、「一度、会いましょう」などの誘いには、絶対に乗らないようにすることが大事です。