@ アメリカ製の高性能スポーツサングラス着用を推奨している人がいます。日米野球で活躍した川崎宗則さんです。学校の部活動に安全性を高める用具が次々に取り入れられる中、小中高校生に広がっていないのがスポーツサングラスです。メジャーリーガー(アメリカ野球の選手)が着けている姿は日本人にもなじみがありますが、最近では日本のプロ野球でも着用する選手が増えています。
A 野球は屋外でのスポーツです。そのため、健康面で大きなリスク(危険)を伴っています。紫外線を浴びすぎると眼の疲労に加えて、脳から活性酸素が大量に分泌されます。紫外線が原因の一つである白内障は、若年化(若い人が増える傾向)が進んでいます。気象庁の調査では1990年以降、10年に4.1%の割合で紫外線量は増えています。年々強くなっていく紫外線を浴び続ければ、10年、20年後に目の病気を患うリスクがどんどん高まります。
B ところが、サングラスはファッションのイメージが強く、「中学生らしくない」「子どもにはまだ早い」という声が学校現場では根強くあります。川崎宗則さんによると「学校に練習見学へ行くと、夕方には目を真っ赤にしている選手もいます。見た目のイメージではなく、目を守る大切さを知ってほしいです。」と語っています。