緑の光
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授業対象=中学生
実施=2022年2月実施予定


2022.2.18


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全体像


教材


@ 養殖とは、魚・貝・海藻などを人工的に飼育・繁殖させることです。この養殖によって生産される水産物が、今や世界全体では半分以上を占めています。そのあり方を大きく変えるかもしれない新たな技術が、日本で開発されました。ヒラメは高級魚という位置づけが変わり、どこの家庭でも気軽に食べられるようになるかも知れません。

A 大分県佐伯市では、ヒラメの養殖場では「緑色のLEDライト」を使っています。緑の光を浴びて育つヒラメは、エサを食べる量がだんぜん多く、動きも極めて活発です。この結果、成長のスピードがぐんと早まりました。平均でヒラメの重さは 1.6倍になるとともに、以前は1年近くかかっていた出荷までの期間が、9か月に短縮することができました。これによって人件費や燃料代も抑えられ、年間300万円以上も利益が上がったとのことです。

B これを発見したのは、北里大学の高橋明義教授です。白・赤・青・緑の4種類の光で実験を行ったところ、ヒラメに緑の光を当てたとき、最も体が大きくなりました。高橋教授は「ヒラメが多く生息する数十メートルの深さに、ちょうど届くのが緑の光です。本来住む環境に近い光を浴びることによって、動きが活発になり食欲も増すのではないか。」と話しています。

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この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)

  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)

  5分……図式を見ながら文章化

  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



課題は・・・・・


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ⇒2人ペア(相互に再現)
                                   
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課題に対する自分の考えをまとめる ⇒プレゼン
10分間


  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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