新たな広告塔
バーチャルヒューマン

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授業対象=中学生
実施=2022年1月実施予定


2022.1.6


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全体像


教材


@ 企業の広告塔と言えば、一般的にはタレントやマスコットキャラクターが起用されます。ところが最近、人間そっくりに作られた「バーチャルヒューマン」(CGで作られた人間)を利用する動きが広がっています。衣料店のバーチャルヒューマンは、AIを使うことで店頭に置かれたモニターで接客を行っています。モニター内のバーチャルヒューマンに、お勧めのコーディネートを聞いてみると、「リネンのセットアップで、色味がとてもかわいいです。」などと答えてくれます。

A 大手飲料メーカーのサントリーも、バーチャルヒューマンを起用しています。「山鳥水生」と名乗り、宣伝を担当する20代後半の男性社員という設定で、若い世代へのアプローチを狙っています。このバーチャルヒューマンはSNSを専門に情報を発信しています。例えば実在する居酒屋を訪ねたり、苦手な自炊にチャレンジする動画を投稿したりと、若者の共感を得る内容を発信しています。

B 貝印(カミソリメーカー)の広告にモデルとして起用されているのは、バーチャルヒューマン「MEME」です。顔にはあざやそばかすがありますが、個性と捉える面も持っています。コーヒーを飲んだり、掃除をしたりといった日常の様子も紹介されています。「MEME」を採用した理由は、特定の人間のモデルだとその人自身の思想が、広告のメッセージに影響してしまうからとのことです。技術が進めば、人間とバーチャルヒューマンの区別がますますつかなくなっていくと思われます。

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※ CG=コンピュータ・グラフィックス。コンピュータを用いて画像を生成する科学技術。
※ SNS=ソーシャル・ネットワーキング・サービス。インターネット上で会話などが出来るサービス。





合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)

  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)

  5分……図式を見ながら文章化

  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



課題は・・・・・


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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課題に対する自分の考えをまとめる ⇒プレゼン
10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)



  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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