軽石騒動
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授業対象=中学校


2021.12.9


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全体像


教材


@ 真っ青に透き通っていた海が灰色に染まり、波までが白と黒のうねりになりました。しかし翌日、その灰色はどこかに消え、また青い海が戻ってきたのです。8月13〜15日にかけて、小笠原諸島の海底火山が噴火しました。それに伴い発生した軽石が、沖縄県や九州地方の沿岸に大量に漂着。海岸を埋め尽くし、異様な光景を出現させたのが原因です。

A 噴火によって噴出した軽石は1億〜5億立方メートルと推計されます。1億立方メートルでも東京ドームの容積の80個分にあたります。今回ほどの大量の軽石出現は、約2000年前の瀬戸内海沿岸などの遺跡から確認することはできますが、それ以後は例がありません。この事態を受け、2人の専門家は、「大量の軽石の漂着は、日本を襲う巨大地震の前兆だと考えられます。」と話しています。

B 今回の噴火は、フィリピン海プレートの下に太平洋プレートが潜り込み、フィリピン海プレート内部のマグマが圧縮されて噴火したと考えられます。これは太平洋プレートの動きが、活発化していることを意味しています。阪神・淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)、熊本地震(2016年)のときも、発生の2か月ほど前に似たような地殻変動の異変が見られました。今回は今年の8月半ばから9月末にかけての異変なので、12月末までに巨大地震がくることは、充分考えられます。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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後半
10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)




課題は未定


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
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課題に対する自分の考えをまとめる ⇒プレゼン

題材

  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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