@ アメリカプロ野球大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が今シーズン、最も活躍した選手に贈られるMVP(最優秀選手)に選ばれました。大谷選手は(全米野球記者協会に所属する)記者30人全員から1位の票を集め、6年ぶりに満票での受賞となりました。また、日本選手の受賞は2001年のイチローさん以来2人目で、満票での受賞は大リーグで6年ぶりという快挙です。
A 大谷選手は60試合に短縮された昨シーズン、打率1割9分、ホームラン7本にとどまり、右ひじの手術から復帰したピッチャーとしても0勝1敗、防御率37.8で、わずか2試合しか登板できませんでした。ところが大リーグ4年目の今シーズンは、ピッチャーとして9勝、156奪三振、バッターとしてホームラン46本、100打点、26盗塁で、史上6人目の「ホームラン45本、25盗塁」を達成するなど投打ともに自己最高の成績をマーク、7月のオールスターゲームでは史上初めて投打の同時出場を果たしました。
B 大谷選手はMVP発表の瞬間も表情を変えず、いつものように冷静に受け止めていました。そして、真っ先に述べたのは、ひじやひざの手術からの復活を支えてくれた周囲への感謝でした。また、その後に政府から国民栄誉賞を打診されましたが、まだ年齢・経験ともに早すぎると辞退しました。