@ プラスチックは、石油を原料として作られる物質です。プラスチックの特徴は、可塑性(熱などに反応し自由に形を変えられる)であること、軽量性(軽い)であること、自然分解されないことの三つです。こうした特性から、家庭用品・電化製品・医療用品など、さまざまな製品に使用されるようになり、今では私たちの生活に欠かせない物となっています。
A しかし、その一方で自然環境への悪影響が社会問題になりました。プラスチックは細かくはなるものの分解されず、長く自然界に残り続けます。海を汚す「環境問題(プラゴミ問題)」が起こったり、人への健康に影響を与える「環境ホルモン問題」が起こたりしました。
B また、プラスチックは燃やすとダイオキシンなどの有害物質(体に良くないもの)を発生します。そこで、不燃ゴミ(燃えないゴミ)として埋め立てに使っていました。ところが、埋立地が足らいという問題が起こりました。しかし幸いなことに、ゴミを燃やす「焼却炉」がどんどん性能がよくなり、プラスチックを燃やしても有害物質がほとんど出なくなりました。逆に、この熱を使って発電をしたり、温水プールに利用したりするなど、社会生活に役立てられる事例が増えてきています。