線で読むのではなく
立体的構造的に読む

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2020.11.16

○○中学校の先生方へ


 今年度第2回目の要約学習、授業実施に当たっては授業準備・授業支援など、たいへんお世話になっております。改めまして厚くお礼申し上げます。

 授業においてはこれまでと同じように、@(前半)「読む⇒図式化する⇒伝える」及び、A(後半)「図式化しながらまとまった話を聞く⇒伝える」学習指導を展開しました。

 聞いたり読んだりする場合「線で聞く」「線で読む」のではなく、「立体的、構造的に聞く・読む」思考回路を鍛える必要があります。今回の授業においても、そのための「図式」力向上を目指しました。

 また、B「与えられた課題について自分の考えを図式化する⇒プレゼンする」という学習指導を展開しました。これは「総合的な学習の時間」創設の趣旨となっている部分です。
さまざまな身の回りの疑問点・課題について「情報収集し⇒考えをまとめ⇒伝える」能力は、社会に求められている重要な能力の一つです。その際、思考回路の基底に「図式」を据えることによって、より幅広く、構造的に考えを深める一助になります。今回取り上げた課題は「エコバッグの浸透によって万引きが増加しています。その対策考えよう。」です。生徒の皆さんには、ぜひ「図式」を日常生活に取り入れて欲しいと強く願いながら授業を行いました。

 先生方にとって授業や日常生活の指導は、まさに「プレゼンの連続」です。プレゼン力を向上させることは指導力の向上に直結しています。先生方にも是非、更なる図式力のレベルアップと活用を願っております。

 なお、下は「図式を活用した読書」の例です。情報収集する場合、図式にして手元に残しておくと「情報のカプセル」として、いつでも取り出せるようになります。参考にしていただけると幸甚に存じます。

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〜『パパは脳科学者』(池谷裕二)より〜

本を読みながら図式化した例
〜情報のカプセル〜











情報活用能力の育成
マイバッグ万引き急増!
とるべき対策は?

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例によって
授業前半は「文章を図式化」⇒プレゼン。

後半は
指導者のプレゼン「レジ袋有料化」(約7分)を
図式化しながら聞いて
再現プレゼン(40秒)をする。

さらには
指導者が提示した学習課題
「レジ袋有料化に伴い
万引きが急増しています。
これへの対応策を提言してください」

について
図式で自分の考えをまとめ ⇒プレゼン。









聞き取り図式
指導者のプレゼン
「レジ袋有料化までの経緯」
を図式を書きながら
聞く。
(7分間の話)

2人組みで
相互にプレゼンし合う。
(各40秒)


下の図式を基にプレゼンしました。



生徒の聞き取り図式












生徒に与えた課題
マイバッグ(エコバッグ)に伴い
商店での万引きが急増しました。

さて
どんな対応策が考えられるか?

提言


生徒の提言(図式化)
〜考える時間3分〜




2人組みで相互プレゼン(各40秒)

一人一つずつ提言発表会(約5分)





授業後
生徒に配付した資料

















指導者が胸中にあった打開策は
ほとんど全て
生徒から出されました。

ただ
一番重要な「心」は出なかったので
授業終了時に
指導者から提言しました。