@ 日本人はもともと、マスクが大好きな人が多い国民です。現在いちばん使われているのが「不織布マスク」(使い捨てマスク)です。ところが、不織布マスクは水分を吸収しにくい素材でできています。そのため、息が水蒸気となってマスク内に充満し蒸れが発生します。さらに肌に付いた水分が蒸発する際、肌の内側からも水分が奪われるために、肌が乾燥しやすくなるという欠点があります。
A 日本人と同じく、マスク大好き国民なのがベトナム人です。その一番の理由は、大気汚染対策です。ベトナムではオートバイで出勤・通学する人が多く、排ガスが社会問題(大気汚染世界ワースト2位)になっています。その上、乾季(11月〜3月)は空気が乾燥しているため、粉じんも飛び散り放題というのが大気汚染の原因です。それに対抗すべく、ベトナムでは大勢の人が日常的にマスクを使用しているのです。そのマスクは日本と違って、大半が「布マスク」です。
B 布マスクは洗濯で繰り返し使え、経済的にも安上がりです。「不織布マスク」と比べてゴミが出ません。また、厚さのある布マスクは適度な湿度を保ってくれます。そのため、肌や喉の乾燥対策に効果的です。さらには、水分を吸収してくれ寒さ対策にも効果を発揮します。ふんわりと柔らかい布が息で温められるため、保湿(湿度を保つ)にも効果的で肌にも良いのです。