@ 癌は1981年以降、日本人の死因第1位。生涯に2人に1人が癌に罹り、3人に1人が癌で命を落としています。ところが、癌の発見には高価な検査をいくつも受診する必要があります。癌に気が付いたら、(命が助かりにくい)末期癌というケースも少なくありません。
A 2013年、大発見がありました。体長1ミリほどの生き物「線虫」を使った癌の発見です。線虫は土の中や水の中に棲んでいる小さな生き物で、簡単に増やすことが出来ます。顕微鏡でしか見えない小さい線虫に人間の尿の臭いを嗅がせ、その反応から癌であるかどうかを調べます。たった1滴垂らした尿の匂いに線虫が寄って来れば「がんの疑いあり」、嫌って遠ざかって行けば「がんの心配なし」となります。
B この方法では、早期発見が難しいすい臓がんを含め、早い段階で全ての癌を発見出来ます。その正解率が95.8%という驚くべき高感度である上、診断結果が出るまでわずか1時間半という速さなのです。今のところどんな部位のがんかは診断できていませんが、線虫は「がんの有無」を発見してくれるので、「がん有り」となった人だけが(胃がんか・肺ガンかなど)「部位別検診」を受ければいいわけです。