@ 2020年6月19日、三浦半島(横須賀市)で「ゴムが焼けるような匂いがする」という騒ぎがありました。この異臭について「巨大地震の前触れの可能性がある」と警鐘を鳴らすのが、高橋学教授(地震学者)です。1970年代に大阪市立大学の研究チームが「岩石に人工的な圧力をかけて破壊する実験」を行なった際、こげくさいような匂いが発生することが確認されました。現在では、地震発生前や斜面崩壊前に確認される現象として知られています。1995年の阪神・淡路大震災が発生する数か月前にも、神戸市東部でこのような異臭が確認されました。
A 高橋教授によれば、大地震は突然起きるわけではなく、本震が発生する数か月ほど前から地面が割れたり、プレート同士が密接している部分が剥がれたりといった現象が地下で進行しているとのこと。その上で、今回の異臭騒ぎが三浦半島を支えるプレートの異変を示している可能性があると指摘しておられます。一方、今年に入って各地で地震が頻発しています。東京湾を震源とする地震が7回、長野・岐阜の県境を震源とする地震が88回、その他関東・四国などで、震度4を超える地震が頻発しています。
B 政府が「30年以内の発生確率70〜80%、想定死者数32万〜33万人」と予想する南海トラフ大地震ですが、西日本の南海トラフだけでなく、相模トラフ、沖縄トラフが全て連動した超巨大「スーパー南海地震」が起きる可能性もあります。