@ 地球規模の課題として深刻なのが「水不足問題」です。現在、世界(約77億人)のうち 約7億人が水不足の状況で生活しています。日本では蛇口をひねると、「飲める水」として水が出るのが普通です。しかし、世界を見ると安全な飲み水が飲めない人は22億人。そのうち1億4,000万人は、未処理の雨水などを利用しているのです。国連水資源報告書によると、世界では不衛生な水しか飲むことが出来ないことが原因で、毎日約4,900人の子どもが亡くなっているのです。
A 地球で飲み水として利用できる水は、全体の0.01%でしかありません。98%が海水で、淡水は2%。淡水の大部分は南極や北極の氷山なので、利用できる量は想像よりはるかに少ない0.01%のです。2050年まで今のまま人口増加が進むと、世界人口は約97億万人に達します。食糧を増産するため、水の消費も増加します。2025年の予測水使用量は30年前の1995年の1.4倍、生活用水については1.8倍になると予想されています
B 日本はまとまった降雨量があるので、水は輸入する必要はありません。ところすが、日本は多くの食料を海外からの輸入に頼っています。輸入する食料(日本が輸入している大豆や小麦は100億トン)を生産するために、外国の生産地では多量の水資源を消費しており、日本は間接的に多量の水資源を輸入しているのです。