@ ガラパゴス諸島の小さな島(ノルテ島)で、外来種(もともとその地域に棲んでいなかった生物)である「ネズミ」がやってきて、ノルテ島にもともと棲んでいた生き物を殺しまくるという事態が発生しました。ネズミは鳥の卵やひなだけでなく、イグアナのような爬虫類の卵も食べてしまいます。とりわけこの島は、アカメカモメ(地球上で唯一の夜行性のカモメ)の生息地(生活している場所)です。ネズミの存在しない環境で進化していたアカメカモメは、ネズミから身を守る方法がわかりません。片っ端から殺されて、どんどん数を減らしていきました。
A ネズミ退治のために環境保護活動家が選んだ秘密兵器は、自律飛行する(人間が操縦しなくても、人工知能が正しい判断しながら飛ぶ)ドローンです。あらかじめ決められたルートに沿って自律飛行し、空から正確に殺鼠剤(ネズミを殺す薬)を撒いていきます。しかもドローンは6個のローター(回転翼)が付いており、殺鼠剤を重さ20kgも運ぶことができます。
B この作戦によって、ネズミは一匹残らず退治しました。ただ、これからも近隣の島からネズミが泳いできて居座ることがないよう、常に監視する必要があります。また、この島には船が発着しています。船に乗り込んで侵入することが無いよう、厳重な管理が必要です。