ハダカデバネズミ
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授業対象=中学生
実施=2020年2月実施予定


2020.2.12


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全体像


教材


@ 今年の干支は「子年(ねずみどし)」ですが、研究者の間で注目の的となっている「すごいネズミ」がいます。アフリカ大陸東部、サバンナ(熱帯草原)の地下にトンネルを作って生活している「ハダカデバネズミ」です。「ハダカ(裸)」とか「デバ(出歯)」とか、なんとも可愛げのない名前ですが、その生態(生活のようす)が驚異的だ(驚くほど素晴らしい)と注目を集めています。

A ハダカデバネズミはネズミの仲間ですが、分類的にはモルモットやヤマアラシに近い動物です。体毛がなく、唇の上下から皮膚を突き破って飛び出している「出っ歯」が特徴的。地中の気温は安定しており、年中摂氏30度程度に保たれているため、毛皮が必要なくなったと考えられています。出歯は穴掘りに必要です。どちらも「地中への適応」を通して手に入れた進化のたまものです。巣穴には細いトンネルで結ばれた大小の部屋があり、トイレや寝室といった区別がされています。

@ ところで、一般的なネズミの寿命が4年程度であるのに対して、ハダカデバネズミの寿命は30年以上にもなります。また、「がん」になりにくい特長もあります。さらには、住処であるトンネルの中は酸素濃度が低く、ハダカデバネズミは低酸素状態に対する高い耐性(耐えられる性質)を持つ性質に進化しています。独特のDNA(遺伝子)修復機能を持っていると見られています。そこで近年、老化予防やがん予防などに役立てようと、生理学や医学の研究者から注目されています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


題材は
「新型コロナウイルス」


新型コロナウイルスについて考えよう!


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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