ふるさと納税
法廷闘争に!

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授業対象=中学生
実施=2020年1月


2020.1.5


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全体像


教材


@ 「ふるさと納納税」は、11年前(2008年5月)に始まりました。希望の市町村に寄付すると、「寄付した金額に応じて税金が値引きされる仕組み」です。ところが、寄付を呼び込もうとする市町村では競争が激しくなり、スタートした当時の目的(税収の少ない田舎の市町村を支えよう!)が崩れて、高額な返礼品(お返しのおみやげ)合戦が展開しました。また、自分の市町村以外の有名な特産品や高額な商品券を返礼品にする市町村まで出てきました。そこで政府は2019年6月、「1万円の寄付に対し、返礼品は3,000円以下にする。」「お金に換えることが出来る商品券や家電製品などを返礼品としない。」という通知を出しました。

A 総務省は新制度の通知に先立って、当初の趣旨を守るよう自治体に要請していましたが、泉佐野市など4市町は要請に従わずに多額の寄付金を集め続けていました。そこで、総務省は泉佐野市などを「ふるさと納税」の対象市町村から除外することを決め、同市に通知しました。

B これに対して、千代松大耕市長(泉佐野市)は記者会見を開き、総務省が同市をふるさと納税の新制度から除外したことを不服(過去の募集方法を根拠に除外するのは法律に反する恐れがある)として、高市早苗総務相を大阪高裁に提訴すると発表しました。ふるさと納税の返礼品を巡る国と地方自治体の対立は、法廷闘争という異例の展開となりました。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


題材は考慮中
案 「農業の現状と打開策」


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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