@ 40年以上、飯南町赤名地区の地域医療を支え続けた和田医院(飯南町赤名)院長の和田勝祥さん(77歳)が2019年12月27日、医院の看板を下ろされました。和田さんは神戸市生まれ、1945年(終戦の年)に祖父の家があった大田市に疎開。その後、医師だった父が1948年、赤名地区に開院した(病院を開いた)のに伴い赤名に転居し、家族で暮らし始めました。
A 赤名小学校・赤名中学校と少年時代を過ごした後、町外に進学。鳥取大学附属病院に勤務しておられましたが、父の死去を受けて1976年(34歳)に和田医院の院長になられました。以後は赤名地域唯一の病院として、地域医療に関わってこられました。午前は診察、午後は往診(患者の家に出向いて診療)と、町民に寄り添った医療を展開する一方、校医としても40年間、地域の子ども達を見守り続けてこられました。
B ところが、10年前に前立腺がんを発病。以後は開院日を週3日に減らして診療を続けてきておられました。が、75歳を越えてから体力の衰えを痛感されるようになり、去年の夏に閉院を決断されました。住民からは不安の声が寄せられていますが、加齢とご自身の病が理由なのでやむを得ない決断です。しばらくは、受け持たれていた患者の転院先紹介などをされるとのことです。飯南町は和田医院の閉院に伴い、赤名地区から飯南病院への町営バス増便しています。