@ プロ野球で3年連続日本一になったパ・リーグの「福岡ソフトバンク」は、どの球団よりも先にAI(人工知能)野球を導入しています。選手専用のアプリ(ソフトウエア)を作成し、過去の対戦データや画像を保存しています。投手のアプリでは、自分が投げた投球データが即時に分かるようになっています。また相手打者を徹底研究し、AIのアドバイスを攻め方の参考にしています。この戦略を可能にしているのが、ヤフードームに設置された15台のカメラです。常に試合を記録しデータ化しているので、緻密な分析ができているのです。
A 一方、東京オリンピックではAIが活躍すると言われています。競技でもっとも問題が起こるのが、体操競技など採点競技です。現在ではビデオ判定が行われるようになっていますが、審判の好みによって採点に差が出ているのも事実です。そこで、AI判定を導入することになりました。導入されるのは、AIが3D(立体映像)を利用して採点する方法です。3Dによって正確に動きを把握して技を判断、人間の目で行うアナログ判定よりも正確・迅速に採点が可能になります。
B 選手も、こういったAI採点は歓迎しています。採点基準が明確化していれば、採点基準へ向けたトレーニングができます。より効率的に技術を磨けます。さらに、観客にとっても得点理由がはっきりするので、競技がよりわかりやすくなります。