おおち山くじら
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授業対象=中学生
実施=2020年1月


2020.1.5


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全体像


教材


@ 邑智郡美郷町では長年、イノシシの被害(獣害)に悩まされてきていました。稲や野菜の収穫期になるとイノシシが出没し、せっかく実った作物が台無しにさせられました。かつては「猟友会」(猟師の会)に頼んで駆除をしてもらっていました。しかし、農家は作物が育つ季節(夏〜秋)にイノシシを捕ってほしいのに、猟師は「イノシシに脂が乗る冬」に捕りたいのが本音です。なかなか本気になってもらえませんでした。

A そこで猟友会に頼ることを辞め、農家が「狩猟免許」を取り、わなを仕掛けることを始めました。この取組によってイノシシ被害がぐんと減り、取れる作物が増えました。そのうちに、捕獲したイノシシを使った産業を興そうと計画。肉の加工を手掛ける会社「おおち山くじら」を設立しました。名刺入れなどの革製品づくりも手がけました。この取組に可能性を感じた若者が、都会から「Iターン」で移住する流れも出てきました。農家の人は、「昔は憎かったイノシシが、今は神様です。」と喜んでおられます。

B 高齢者が団結して鳥獣被害を封じる美郷町の取組は、日本中の田舎に影響を与え始めています。近年は、全国各地から視察団が来るようにもなりました。嘉戸隆町長は「イノシシを活用して交流人口を広げ、獣害対策美郷を目指す。」と意気込んでいます。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


題材は考慮中
案 「農業の現状と打開策」


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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