@ 全国トップクラスのどじょうの生産量を誇る安来市で、どじょうの稚魚(卵から孵ったばかりの小魚)が地元の生産者に引き渡されました。「どじょうすくい踊り」の発祥地として知られる安来市では、平成15年から、このどじょうを町の特産品にしようと、水田などで養殖が行われています。先日は、稚魚の養殖などを行っている「やすぎどじょうセンター」を生産者が訪れ、先月末にふ化し、5ミリほどに育った稚魚を受け取っていきました。
A 「やすぎどじょう生産組合」によると、新型コロナウイルスの影響で飲食店などへの出荷が進まなかったことなどから、昨年度の生産量はおよそ2.4トンで、例年の半分ほどだったそうです。「やすぎどじょう生産組合」の渡辺組合長は、「安来のどじょうは水田で育てるので、天然ものに近くおいしいです。去年はコロナで大変だったが、今年は多くの人に食べてもらいたい」と話しています。
B どじょうが日常的な料理として親しまれていたのは江戸時代にまでさかのぼります。どじょうは栄養価も多く、ウナギ一匹とどじょう一匹は同じ栄養価を持ちます。その上、ウナギより脂質が9分の1も少なく、ミネラル・たんぱく質・ビタミンがバランスよく含まれており、とてもヘルシー(健康に良い)な魚です。さらに鉄分に関してはウナギの11倍、カルシウムは9倍も含まれています。どちらも魚介類の中でトップクラスの数値を誇っています。