脳死
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授業対象=中学生
実施=2021年7月実施予定


2021.6.24


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全体像


教材


@ 米エール大学医科大学の研究チームは2019年4月、人工透析装置に似た「BrainEx」というシステム(死んだ脳に血流と酸素の流れを復活させる装置)を開発したと発表しました。死んだブタの脳の細胞機能を回復させることに成功したのです。これは、脳疾患の治療に新しい可能性を拓くと同時に、現在の「脳死」の定義を根底から揺るがす研究成果です。

A 数千年にわたり、呼吸と心拍が停止すれば人は「死んだと診断」されてきました。しかし、そこに現代医学が待ったをかけました。「人工呼吸器」や(心臓と肺の役割をする)「エクモ」の発明、心臓手術や臓器移植が改良などのおかげで、心臓の停止は必ずしも死を意味するものではなくなったのです。とはいえ、脳への血流が途絶えれば、私たちはものの数秒で意識を失います。それから5分もしないうちに、脳はここから「死」への坂道を転げ落ちていき、二度と生き返ることはありません。

B 1968年には米ハーバード大学の医師からなる委員会が「脳死」の判断基準として、「完全な無反応」「自発呼吸の停止」「反射運動の消失」「脳の電気的活動の消失」の4つを定めました。しかし近年、脳にはこれまで考えられてきた以上に大きな回復力がある証拠が報告されてきています。今回の研究成果は、人の「死」をどう定義するかに大きな問題を投げかけています。

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合計20分〜23分扱い

  図式化(個人学習)8分 

  ⇒4人グループ(相互プレゼン;40秒×3セット) 

  ⇒全体代表プレゼン(計4人;4分)

  =合計時間 20分+アルファ







この教材を使った学習
25分間


  8分……自学(持ち出す教材は4種類@ABC、教材の文章を図式化)
  6分……4人グループ「(1対1)×3セット」で相互プレゼン
  第1セット=@とA、BとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第2セット=@とB、AとC(プレゼン時間は40秒×2)
  第3セット=@とC、AとB(プレゼン時間は40秒×2)
  6分……全体プレゼン(@ABC、それぞれ代表者1名ずつがプレゼン)

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10分間
聞き取り ⇒再現(プレゼン)


題材は
1年生=少子化の現状
2・3年生=女性史


  メモ(図式)を取りながら聞き取り  ……2人ペア(相互に再現)
                     ……代表者による全体プレゼン(1名)
               
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課題に対する自分の考えをまとめる ⇒プレゼン

題材

1年生=少子化問題
2・3年生=夫婦別姓問題

  意見を図式でまとめる
   (1) 4分 自分の意見を図式化する。文章で書かない。
   (2) 2分 2人ペア(交互にプレゼンし合う) 40秒×2
   (3) 5分 時間の残される限り、一人ずつ「全体プレゼン」

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これぞ
「総合的な学習の時間」で
求められている学力です。
情報を鵜呑みにするのではなく
批判的精神を持って反論する。
その向こうに
自分らしい「持論」が見えてきます。



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