@ コロナ禍によるリモートワーク’(「tele = 離れた所」と「work = 働く」をあわせた造語)普及で、にわかに巻き起こった近郊への移住ブーム。総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、昨年の東京都からの転出者数は5%増の約40万人。前年より増えたのは全国で東京都だけでした。
A ところが、移住をした人のなかで後悔する人が続出しました。「年明けからリモートワークが縮小され週3〜4回は出社。電車も混雑していて、感染リスクも移住前より高くなっています。」、「自然あふれるところでのびのび子育てしたいと移住しました。ところが、移住してみると大型トラックが排ガスをまき散らし、都内より空気が悪い。最寄り駅から徒歩20分ですが、夜は暗くて人通りも少なく、殺伐としていて怖い。」、「家賃は以前の半額程度になったけど、駐車場代も維持費も2台分かかります。結局、都内に住んでいる頃と出費は変わらなくなりました。」などが理由です。
B 不動産会社(土地・家屋のバイバイを扱う会社)の中には、「みんなが出社して協力しあいながら働く日本社会において、リモートワーク化は進みにくい。コロナ後には以前のような(会社に出勤して働く)勤務形態が戻ってくる。」と分析している会社もあります。実際に、都心のオフィス物件を買い漁っているという動きもあります。