短歌の作品
世情 & コロナ禍

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世情

2024.05 原油高物価上昇続くなり午後の木洩れ日路上に動く

2024.05 早苗田は涼風(すずかぜに揺れツバメ飛ぶ戦禍の(はたのいかばかりかは







コロナ禍

拡がれるコロナウイルス卒業の代えがたき日々蹴って散らせり

今日もまた呼吸のごとく吹き過ぐる春風乱しコロナに暮るる

露天湯に手足伸ばしてくつろげどコロナ患者を叩くヒトの世

カタカナでコロナと書けば君になる君遠ざける盆の来たりぬ

慣れねばと思へど街は表情の見えぬマスクのひとひとの波

はやしこも露店も見えぬ秋祭りにコロナ無縁の苅田のカラス

あらたまの年の初めに降る雪よ真白に染めんコロナ禍の世を

大空に春の来たれど人の世はマスクの顔で挨拶交わす

ぼたん香の咲き広がれる由志園にマスク群れたりコロナ禍にして

我が家にもつひに来たれりコロナ風邪おとなはそぞろ寝正月

やっとこさ体に入りしコロナ菌こんな奴かと観察すなり