短歌の作品
旅行

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旅 行

               

2025.07 7/4〜5、大学硬式庭球部 第53回同期生会の企画で大阪万博に行きました。

 同期生年々歳々集ひきて今年炎暑の万博を行く

 のんびりと過ごすまにまに岡山に列車近づき炎天の雲

 やくもから新幹線に乗り換へて滑るがごとく終点に着く

 大阪の三十五度の熱風に囲まれ行き交ふ人混みの中

 宴会は鰻自慢のフルコース肝まで食べて大阪の夜

 じりじりとタコ焼きのごと陽に焼かれ待ち焦がれたる万博ゲート

 場内はどこも長蛇のパビリオンやれやれここは二時間待ちぞ!

 それではとやむなく入りし列無しのパビリオン内見るものも無し

 期待せぬ二十年後の我が顔に刻まれし皺リボーン体験
(実際は25年後)

 我が未来顔はいかにとワクワクしそんなものかとリボーン体験

 昼食は二千円也あっけなくぺろりと消えしハンバーグ也

 夕焼けを浴びてぱくつく駅弁の味のゆかしき特急やくも

 さまざまな思い出残す万博の旅の終はりは寂しかりけり

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    大学在学中を含めて今日に至るまで毎年、同窓会が継続。今年は少数参加3夫婦6名のみ。
   
安藤忠雄展を観た後、懇親会はウナギ料理専門店「竹葉亭」にて。
   
万博会場へは8時に到着、長蛇の列。9時開場、9時半入場。すごい混雑、とにかく暑い!
   
抽選予約出来たのは、大阪ヘルスケアパビリオン「リボーン体験」(10:40-12:00)のみ。
   
リボーン体験とは健康データを計測し、AI生成で未来の自分の姿を見られる仕組み。
    予約出来なかったパビリオンは列に並んで待つ。人気館は炎天下、軒並み1時間以上の列。
    館内は現金は通用しない。昼食などはワオンカードで購入。場内販売は高すぎ(3倍?)!
    10:40 までに列のなかったチェコ館など3館を見学。午後は暑さと列で、見学中止。
    はっきり言って、今度来るなら夜に限る。人が少ない、安い(半額)、涼しい!



瀬戸内にしたたるやうに夕日落ちさざめく波の音広がれり(小豆島)

雑踏にかつをのたたきほおばればじゅわりとろけてわれ土佐にあり(高知)

お台場のデジタルアート幻想の光の演舞をほろほろ歩く(東京)

みちのくに空・風・光みちみちて賢治の祈りを訪ねてゆけり(岩手)

姫沼に夏を惜しみて高山の可憐な花の競ひ咲きをり(北海道:利尻島)

摩天崖とろけるやうに陽が沈み海辺の波は秋を刻めり(隠岐)

ギイッギイッと舟こぐ櫂に若葉映え保津川下りのしぶきが躍る(京都)



2023.6.1 河口湖畔「大石公園(観光スポット)」にて富士山と初対面しました。

すっぽりと雲の向かふに隠れたる富士の形を目線で描く

すっぽりと富士の姿を覆ひたる雲吹き飛ばせ! ぢっと見つめる

富士山を(かぶさり隠す雲動き見る見るうちに山駆け上がる

すそ野から雲切れ上がる富士の山胸のつかえの取れるがごとく

見つめたる雲を(まとひし富士の山稜線引き連れ姿現す

風吹きて雲のベールをめくるごと富士の雄壮つひに現る

雲流れ河口湖より眺めたる富士の山稜夢のごとくに

今そこに夢かうつつか富士の山雲をまとひて悠然とあり

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      音楽劇「ライムライト」(舞台映像:ユーチューブ)



 2024.08 8/17〜21、東京・箱根にリフレッシュ旅に出かけました。                       


機上ゐて富士の雄姿の迫りきてやがてゆっくり遠ざかりゆく
   

魂を吸い取るやうな歌声に涙あふれてこぼれてゐたり
降り注ぐライムライトに照らされて老ひし男のとばり降りなむ
 音楽劇「ライムライト」(舞台映像:ユーチューブ)

登山バスぐいぐい登る急坂に迫りて浮かぶ箱根駅伝

芦ノ湖を滑るやうに突き進む海賊船のいよよ頼もし

芦ノ湖を滑りて走る海賊の船晴れやかに晩夏を映す

空を飛ぶヒトもピカソの造れるかあちにもこちにも彫刻の森

ほほばれば築地市場の握り寿司のとろりとろけて旨み広がる

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※ 出雲空港〜羽田空港の機内から、まぁずいぶん長く(名古屋付近〜羽田空港)なんとまぁ! 富士山の姿をずっと拝見することが出来ました。
※ 小旅行の一企画として、チャールズ・チャップリンの音楽劇『ライムライト』を観ました。身につまされる内容もさることながら、テリー役の女性の歌声に心が震えました。
※ 箱根駅伝の凄まじい上り坂を体験しながら「箱根の峠道」をバスで移動しました。
※ 芦ノ湖の「海賊船」の船旅は残念、富士山は拝めませんでした。が、船旅はなかなか快適な異空間。ずっとこのまま時空を旅していたいと思うほどでした。
※ 彫刻の森美術館は、頭がおかしくなりそうなほどに、ピカソの絵や彫像(屋外)で満たされていました。空高く飛んでいるニンゲンの彫像
(後で調べるとカール ミレス作でした⇒短歌はそのままにします)もあり、度肝を抜かれました!
※ 築地と言えば、中3の2〜3学期に通った中学校(廃校)があった懐かしの場所です。しかし、築地場外市場へ出かけたのは初めてです。約五千円で食した、にぎり寿司のとろけるような美味しさに生きている仕合わせを感じました。

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中国旅行
2012.10.6〜9

機内食に 尖閣揺れる 中国へ 不安はあれど ビールがうまい

デモはデモ 観光は別 割り切って! 現地ガイドが 笑顔で返す

中国語 飛び交う地下鉄 乗り降りし 人混みの中 溶け込み歩く

雑伎団 技と命が 紙一重 異次元の中 五感が震える

漢字とは 便利なるかな 表意文字 おおかたの意味 予想し動く

石畳 彼方に見える 天安門 ぐるり見渡し 広さに佇む

長城は 急な坂道 石畳 北の脅威の 大きさ思う