短歌の作品
四季折々

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新年

西空の飛行機雲をあかく染め元日の陽はおちらと暮れゆく

耳凍る初春の朝の風受けて琴引の山厳然と立つ

新しき年の始めの初春の空仰ぎ見る愛犬の息

かたちなき時間といへどあらたまの年は静かにわが前にあり

あらたまの年の初めに降る雪よ真白に染めんコロナ禍の世を

あらたまの年の初めの初春の孫の賑わひ天まで届け

あらたまの光きらめき幼子のはじける声が庭に飛び交う
あらたまの光きらめくその中を幼子達の声ひびきわたり来

玄関にあふれんばかりの靴並びわが家の正月いま盛りなり