菅義偉首相は8月17日の記者会見で、新型コロナウイルスについて、感染症法に基づく分類を「2類相当」から引き下げることに慎重な考えを示した。
2番目に危険度が高い「2類相当」は、知事が必要と認めれば患者を入院させることができる。ワクチン接種の普及で重症化率が下がっていることに伴い、インフルエンザと同じ「5類相当」に変えるよう求める声があるが、首相は「(コロナ患者の)隔離など感染対策、これを十分にする必要がある」と指摘した。
記者会見に同席した政府分科会の尾身茂会長も「感染すると若い人でも重症化する。あるいは後遺症が長く続くのは明らかにインフルエンザとは違う。今の段階で変える必要はない。ワクチン接種が進んだら議論すべきだ」と述べた。