本当は怖くない
新型コロナ

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2021.6.6


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『本当は怖くない新型コロナウイルス』
著者:井上正康
を読みました。
その中からつまみ食いで
以下に紹介します。





交差免疫でワクチン接種の効果

 新型コロナウイルス感染症は、(日本人にとっては)ただの「風邪」だ。ただ、他の風邪と大きく違うのは、「感染力が強い」こと。無症状のうちから感染させる特徴があるので、これまでの(インフルエンザを含めて)風邪とは、大きな違いがある。

 東アジアには古来、「コロナウイルス」が存在している。毎年毎年、突然変異を繰り返す「コロナウイルス」にかかっては「抗体」を再構築したり、増強してきている。

 感染する「風邪」のうち、日本人にとって「コロナウイルス」関連は15%程度とされている。

 新型コロナウイルスは、実は2019年から秘かに流行しており、大勢の中国からの観光客によって日本に持ち込まれ続けてきていた。たまたま2020年12月、武漢で原因不明の肺炎例が多数報告され、新型ウイルスと正式に認定された。

 2021年に入ってからも、3月初旬まで中国から観光客などが多数、来日。S株⇒K株⇒L株⇒G株と、変異株の洗礼を受け続けていた。結果的に、これが日本人にとって幸運だった。

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 欧米と比べて東アジアの国々は、なぜ感染者・死亡者が少ないか(欧米の数十分の一)については、パンデミック当初からあれこれと取り沙汰されていました。

 いろんな説が出る中で、現在は一番の理由が「東アジアの人々は、大昔からコロナウイルスと付き合ってきている」(交差免疫)が、いちばん有力とされています。

 「さざなみ発言」で高橋洋一氏がマスコミから叩かれ、内閣官房参与を辞任されましたが、表現はともかく内容的には間違っていなかったと思います。

 欧米の感染者・死亡者のグラフに、日本のデータを書き込むと、数十分の一ですから「さざなみ」といえば、なるほどと思います。

 イギリスでワクチン接種の効果があったか、感染者がぐんぐん減ってきて、日常生活が戻ってきていると報道されています。(感染状況はデータ的に、緊急事態宣言下の日本と同程度。)

 両者の違い「ファクターX」は、BCG、日本人の生活様式なども加味されて、幸運なことに欧米と比較すれば被害が少なかったと言えます。

 ただ、比較的被害が少ない日本で、ひっきりなしに緊急事態宣言が発出され、日本の経済はガタガタ、自粛警察・マスク警察まで登場する始末。人々を苦しめて続けています。

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新型コロナ インフルエンザ
潜伏期間 1〜14日 1〜2日
無症状 60% 10%
季節性 なし 1〜2月
致死率 0.1〜10% 0.10%
感染者数 20万人(〜20.12.23) 約1,000万人







日本内における国際比較(井上正康氏のデータ)

調査した1,500人の感染者の国別内訳
日本人=1,471人
外国人=29人
であるべきところ

実際の感染者数は
日本人=1,100人
外国人=400人

よって14倍、外国人が多くデータが出ている。
400÷29=13.8



再掲

 厚生労働省が2月22日に発表した人口動態統計(速報)によると、2020年の国内の死亡数は前年より約9千人減少したことが分かった。

 近年、死亡数は高齢化で年平均2万人程度ずつ増え続けており、減少は11年ぶり。

 新型コロナウイルス対策で他の感染症が流行せず、コロナ以外の肺炎やインフルエンザの死亡数が大きく減少したためとみられる。

 2020年に死亡したのは138万4544人で、前年より9373人(0.7%)減った

 厚生労働省が9月分まで発表している死因別の死亡数(概数)によると、前年同期より最も減少したのは「呼吸器系疾患」で約1万6千人減っていた。内訳は肺炎(新型コロナなどを除く)が約1万2千人、インフルエンザが約2千人減っていた。

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子どもがかかりにくいわけは?

 子ども・若者が新型コロナにかかりにくい原因は、医学的には「ACE3受容体」が少ないことにあります。ウイルスが細胞内に侵入する(感染)ためには、細胞表面の「ACE受容体」が必要ですが、(糖尿病・高血圧症など)基礎疾患のある人、運動不足の人、高齢者などには「ACE受容体」が増えているので、感染しやすくなるのです。

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 インフルエンザは子どもが一番多く感染し、脳症などで多くの子どもが命を奪われています。その点、この新型コロナウイルス感染症は子どもは罹りにくいという特徴があります。

 その不思議が医学的に解明されています。「ACE受容体」が少ないこと。子ども達にとっては、実に幸運でありました。こういう特徴がなかったら、緊急事態宣言のたびに学校は臨時休校。子ども達の生活・学力保障はガタガタになるところでした。まさに不幸中の幸いです。

 その点、高齢者にとっては恐ろしいウイルスです。政治的、社会的に徹底的に対策を集中させるべきは、新型コロナの特徴から、圧倒的に高齢者であるべきです。

 政府の方針としては、若者が感染を広げ、高齢者に感染させている。だから国民全体の人の流れを止める! という発想です。なるほどとは思いますが、どこかずれていると思わざるを得ません。

 お金の使い道は休業補償ではなく、高齢者緊急事態宣言に特化し、高齢者対策に集中させるべきです。社会活動はたんたんと日常をこなし、一方では高齢者施設を中心に感染対策を徹底させる方が、日本の現状に合っていると思います。

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PCR検査は意味がない

 PCR検査は研究室内の研究用として開発されたモノ。ウイルスの一部を数十億倍まで増幅する装置なので、遺伝子が微量でも陽性と出る。遺伝子のカケラでも拾い出して陽性となる。

 PCR検査キットの注意書きには次のように書かれている。「これはウイルスを診断するモノではありません。あくまでもRNAの断片を検出するためのキットです。」

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 新型コロナウイルスが登場するまで、「感染者」というと症状を発出した人「発症者」を指していました。が、新型コロナウイルスとともに登場したPCR検査は、無症状者をも洗い出します。自らの免疫力でウイルスを退治している(退治した)人も「陽性者」として隔離します。

 まして、社会的には陽性者は犯人扱いです。差別的扱いを受けた事例を、ネットで幾つか確認しました。岩手県などでは、それが原因で自殺者まで出たと報じています。

 PCR検査で陽性者が見つかると、濃厚接触者をどこまでも追っていきますから、芋蔓式に陽性者が判明していく図式です。

 新型コロナの正体が分かってきた若者にとって、怖いのは新型コロナにかかることではなく、それによる社会的な立場(中傷など)です。日本は、こんな国だったのかと悲しく情けなくなります。

 新型コロナがいつ収束するのか?

 ワクチンの効果が目に見えて出てくれば、案外ほっとして「収束」の雰囲気が出てくるかも知れません。でも、ワクチンに関しては不明確なことも少なくありません。ワクチン接種が進むと同時に、感染者が急増した国が幾つかあります。

 新型コロナが「2類感染症」から、依然として外されていません。ひょっとして、PCR検査が継続する限り、収束は覚束ないような気がします。

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交情報リテラシーを身に着けよ!

 新型コロナが流行し始めてから、マスコミは連日のように「感染者数」「志望者数」を発表し続けています。しかも、敢えて「最多」を探し出してきてはことさら強調し、不安と恐怖を煽り続けてきました。

 マスコミでは一切触れないデータがあります。インフルエンザとの比較です。

 インフルエンザは例年、約一千万人がかかり、約1万人が死亡しています。

 一方、新型コロナは、(2020.1.15〜2021.1.14)一年間で、感染者約30万人、死亡者4,233人です。

 テレビ報道に出演した際、ディレクターの編集によって、意図的に報道されています。報道の方向性と合っていない発言はカットされ、編集されて放映されています。

 政府の感染対策は、テレビ報道に大きく左右され続けてきています。緊急時の第一の権力者は政府ではなく、マスコミとさえ言えます。

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 テレビが言ったから間違いない。 ……これは一般的に、そういう傾向があります。テレビを筆頭としてマスコミは、社会を動かしていく権力者とさえ言えます。恐怖を煽れば視聴率が稼げる、これが一番の理由のようです。

 本来マスコミは、何かにつけて見解が分かれる場合には、両方を平等に取り上げ、判断は視聴者に委ねるべきです。しかし、公共放送たる?「NHK」でさえ、まさに偏向報道の連続です。視聴料で成り立っているのだから、きちんと中立的立場で、両方の主張を報ずるべきです。

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