平成27年5月、母(当時86歳)は脳出血で倒れ、救急車で飯南病院へ搬送。一ヶ月間意識不明後、(家族にとっては奇跡的に)意識を取り戻すも、意思の疎通は困難に。これを機に、命をつなげるためにやむなく、中心静脈による栄養補給から胃ろう(直接チューブで胃に栄養や水分を補給)に変更しました。
平成28年4月、空きを待っていた 特別養護老人ホーム「愛寿園」(頓原)から許可が出て、入所生活に入りました。愛寿園の皆様の手厚い看護のもと、4人部屋で安心・安全・快適な時間を過ごすことになりました。
ただ2年前、大腸に小さいガンが発見されました。が、かかりつけ医の見立てによりガンの成長が遅いと判断。手術や抗ガン剤投与せず、経過観察となっていました。他には病気入院も無しに静かに余生を過ごしていました。
この間、自宅に近いので、週3〜4回の面会(口腔ケアとマッサージ)に通い続けていました。ところが唐突にコロナ騒動、面会謝絶の措置に!
4ヶ月後(6月下旬)、やっと面会が許され会ってみると、会話どころか息子の顔も分からず、全くの無反応。がく然としました。胃ろうを始めて、この間の母の人生は何だったんだろうか? と、自問自答したり、胃ろう決断を後悔したり……。