新型コロナワクチン
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2021.5.10


図書などの図式化例



2021.4.29 に書店に並んだばかりの本
『新型コロナワクチン』(宮城昌之:監修)宝島社
を読みました。
読みながらA5版 2枚に図式化しました。
概要に過ぎませんが
今回はこれを紹介します。

こういうふうに
図式の形にしておくと
情報カプセルとして脳裏に残るとともに
月日が経過しても
この図式を取り出せば
一気に情報が蘇る。

また
この図式があれば
5分でプレゼンも出来るし
30分かけて丁寧にプレゼンも出来る。
実に便利なツールと言えます。





PCR検査


 PCR検査とは、 検査したいウイルスの遺伝子を専用の薬液を用いて増幅させ検出させる検査方法です。今回の新型コロナを機会に、新しく登場した検査です。

 PCR検査が登場するまで「感染者」という概念はありませんでした。インフルエンザにしても、発症(症状が出る)して抗体検査で陽性となったとき、初めて患者として扱われてきました。

 PCR検査で陽性者とされるのは、
@ ウイルスが鼻・喉の粘膜に付着しているとき、

A 感染(ウイルスが細胞内に侵入)したとき、
 ※ 自然免疫(警察)が出動、ウイルスと戦う。

B 発症=やむなく獲得免疫(軍隊)が登場、ウイルスを退治する。 ⇒発熱などの症状が出る。(20%)

C 重症化(人工呼吸器・エクモ・集中治療室などによる治療)
 =感染者の5%

D 快復=3%、死亡=2%

 死亡者の96%が60歳以上、しかも、そのうち基礎疾患がある高齢者が大半(91%)を占めている。

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自然免疫と獲得免疫


 ウイルスに感染したとき、まずは「自然免疫」が出動する。食細胞が代表的で、侵入したウイルスを食べまくる。

 相手(ウイルス)が多量すぎるとき、「ヘルパーT細胞」が司令塔となって、「B細胞」(ウイルスを抗体で殺す)、「キラーT細胞」(感染した細胞を破壊する)が活躍する。

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感染者数(世界比較)


 日本は欧米と比べて、感染者・死亡者とも「1/20」程度です。中国始め東アジアの国は、欧米と数に於いて、明らかに一線を画しています。

 その理由は依然として解明されていません。が、次の3点が指摘されています。
@ 東アジアは「コロナウイルス」亜種に感染し続けており、新種が登場しても対応出来ている。=交差免疫

A 世界の状況を見ると「BCG接種」で、感染が少ない地域と多い地域と、概ね色分け出来る。=ワクチン役を果たしている?

B マスク・消毒・衛生管理など、特に日本は日常的にればるが高い。(ただし、衛生状態の悪いアフリカ各地でも感染・死者が少ないので、決定打とは言えない。)

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インフルエンザとの比較


 新型コロナとインフルエンザと比較すると、次のようなことが言える。

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新型コロナ インフルエンザ
潜伏期間 1〜14日 1〜2日
無症状 60% 10%
季節性 なし 1〜2月
致死率 0.1〜10% 0.10%
感染者数 20万人(〜20.12.23) 約1,000万人



















従来のワクチン
今回のワクチン


 従来は、次の2種類が主流となっていた。

@ 生ワクチン
 はしか・水痘・BCG(結核)など、ウイルスを弱毒化して接種する。

A 不活化ワクチン
 肝炎・インフルエンザなど、殺したウイルスを接種する。死んでいるので感染はしない、免疫は異物と認識して抗体を作る。

 今回の新型コロナについては、新しいタイプのワクチンが接種されている。

B 核酸ワクチン(mRNAワクチン)
 ファイザー・モデルナがこれに当たる。細胞にとりつく「スパイクタンパク」のみの(人工的な)遺伝情報を接種して抗体を作らせる。

C 核酸ワクチン(DNAワクチン)
 アンジャスがこれに当たる。RNAに転写して接種、抗体を作らせる。

D ウイルスベクターワクチン
 アストラゼネカがこれに当たる。アデノウイルスの中に新型コロナウイルスの「スパイクタンパク質」の遺伝情報を入れ、接種する。

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ワクチンの有効率
〜インフルエンザより優れている〜


 インフルエンザが20%〜60%とされている中にあって、ファイザーが95.0%、モデルナが94.1%、アストラゼネカが79.0%と、圧倒的に有効率が高い。

 ただ、注意を要するのは、ファイザーの場合「100人中95人が新型コロナに感染しなかった」と言うことではない。

 治検参加人数 4.4万人を二手に分けて
@ 本物のワクチンを接種
A 偽のワクチンを接種

結果、感染者数が@8人、Aが162人 であった。
よって、162人÷(8人+162人)=95%

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副反応など危惧すべきこと


@ インフルエンザワクチンと比べて、(ワクチンを接種して)抗体を作る過程で「副反応」がかなりの率で認められる。痛み74%、だるさ50%、頭痛42%、発熱25%などとなっている。

A アナフラキシー(じんましん・呼吸困難・意識障害など)がファイザー社の場合 、100万人中5人程度発生している。(この場合はアドレナリン接種でたいていが収まる。)

B ワクチンが作る抗体の持続期間が不明である。

C 数年後、数十年後の副反応については治検が無い(不明)。

D ワクチン接種によって、かえって重症化させるケース(ADE)があるかもしれない。
※ ADE=抗体依存症感染状況

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