飯南町
中学校統合問題
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2026.8.31


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�@ 赤来中周辺に置く場合


 赤来中の強みは、何といっても現在の敷地が広いことです。町の比較資料では、赤来中の敷地面積は41,232 �uで、頓原中の6,568 �uよりかなり広く、普通教室6室、特別教室9室あります。

 一方、大きな弱点があります。通学がかなり不利になります。資料によると、赤来中を統合校にすると、3案の中で最も長い数字です。

平均通学時間 38分
最大通学時間 55分

 特に、頓原・志々方面から赤名まで通う生徒の負担が大きくなります。

 また、赤来中校舎は1972年(昭和47年)建設で、耐震補強はされていますが、頓原中より約8年古い建物です。町が2020〜2070年の50年間について試算した施設管理・更新費は、約30億7,300万円で、3案の中で最も高くなっています。

 したがって赤来中案は、「広い敷地は魅力だが、北部の子どもの通学と長期的な施設費が弱点」という位置づけになります。

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�A 頓原中周辺に置く場合


 当初、町の試算で総合評価1位になったのがこの案です。まず校舎が赤来中より新しく、1980年(昭和55年)築です。耐震補強も済んでいます。さらに学校周辺には、広い町民グラウンド(300mトラック)、町民野球場約があり、体育・部活動などで有利な環境です。

 さらに、通学時間も赤来中案より短くなっています。また、遠距離通学生については100%スクールバスでカバー可能との試算が出されています。

平均通学時間 35分(赤来38分)
最大通学時間 45分(赤来55分)

 ただし、2030年度のスクールバス利用者試算は、頓原中案が最も多くなります。

頓原中 案 60人
赤来中 案 34人
来島新設案 47人

 10年間のスクールバス購入・運行費試算は、下記のとおりです。

頓原中案  約3億1,400万円
赤来中案  約2億6,000万円
来島新設案 約3億 300万円

 一方、施設の50年間の管理・更新費は約26億7,600万円で、赤来中より約4億円安い試算となっています。

 つまり頓原中案は、建物・運動施設・既存設備を生かせるので建築面では合理的。ただし、赤名・来島側の子どもを大量にスクールバスで運ぶ必要がある。
ということになります。

 これが、2025年初めに「頓原中を使う」方向が有力になった理由です。町も当時、施設・生徒数・通学・コストを総合評価した結果として、頓原中を最有力としていました。

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�B 来島地区に新設する場合中


 まず、通学面だけを見ると非常に有力です。町の試算では平均通学時間が、26分、最大でも45分で、3案中最短でした。

平均通学時間 最大通学時間
頓原中案 35分 45分
赤来中案 38分 55分
新設 案  26分 45分


 来島地区は赤名と頓原の間にあるため、町全体から見ると「中央寄り」に学校を置けるという利点があります。また、飯南高校との連携(教員交流・授業の共同実施・部活動の連携・高校施設の利用・高校生と中学生の交流など)において有利です。

 飯南町はそもそも教育施策として「保小中高一貫教育の推進」や「飯南高校の魅力化」を掲げています。ですから、飯南高校近接型の中学校は単なる「町の真ん中だから便利」という話ではありません。中学校統合と飯南高校存続策を一体として考えられる可能性があります。これは今後の飯南町にとって非常に重要だと思います。

 ところが、来島新設案には大きな弱点があります。以前この案が最下位評価になった最大の理由が「土地がないこと(適した用地がなく、確保が困難)」でした。中学校には校舎だけでなく、校庭、体育館、駐車場、スクールバス乗降場、給食関係施設など、かなり広い土地が必要です。

 新設費も大きな問題です。以前の試算では、来島地区に新設する場合、新校舎建設費=約13〜14億円とされていました。さらに長期的な施設管理・更新費として約13億2,100万円が見込まれていました。単純合算すれば、将来的にはかなり大きな財政負担になります。

 もっとも、この数字は2025年時点の試算です。現在は資材費・人件費の変動もあるため、実際に新設するときには再積算が必要です。ここは「13〜14億円で建つ」と確定しているわけではありません。

 ちなみに、「地域バランス」が最も難しい政治的・心理的問題です。これは町資料に数字として表れにくい部分ですが、非常に重要です。頓原中へ統合すれば、赤名側から見ると「中学校まで頓原へ持っていかれる」という感覚が生まれる可能性があります。逆に赤来中へ統合すれば、頓原・志々側から同じ不満が出る可能性があります。

 ところが来島地区にまったく新しい学校をつくるなら、「赤来中が頓原中に吸収された」「頓原中が赤来中に吸収された」ではなく、「両方を閉じ、新しい飯南町立中学校を一緒につくる」という説明ができます。

 これは学校統合では重要な視点の一つです。校名・校歌・制服・学校文化をゼロから作り直せるため、心理的には「吸収合併」より対等な統合にしやすいからです。正式な基本計画が2025年に「新設を基本」と変更された背景にも、単純な既存校利用だけでなく、飯南町ならではの魅力ある教育を一層強化するという考えがあります。

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どこが一番いいのか?


 一番安く既存施設を活用するなら頓原。
 通学の中央性を重視するなら来島。
 広い既存敷地を重視するなら赤来。
 将来の中高連携を最優先するなら飯南高校周辺。

 数字(経済性)だけなら、頓原中が一番合理的です。しかし、「これから30〜50年使う新しい学校」「飯南高校との中高連携」「赤名・頓原双方からの公平性」まで含めると、来島・飯南高校周辺の新設案が再び魅力が浮上してきます。

 しかも今後、生徒数そのものがさらに減っていきます。町も現在の再編検討委員会で、「財政面も人数も含め長期的に考えるべき」「統合しても少人数ということは変わらない」と議論しています。

 そのため、新しい中学校は単なる「2校を1校にする建物」ではなく、「飯南町の子どもを保育所から小学校、中学校、飯南高校までどう育てるか、その教育拠点をどこに置くか?」という、町全体の将来設計になっています。

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しかししかし
少子高齢化が急速に進展し
子どもの人数が激減している一方、
飯南町は道路・橋・上下水道など
インフラ整備に膨大な費用がかかると見込まれています。

また
高齢者が増加している現状にあって
高齢者への費用負担の増加が見込まれます。

経済状態が不安な飯南町にあって
どこにどれだけ町費をつぎ込んでいくべきか
長期的な展望に立って
小・中学校の校舎建設を考慮する必要があります。

項目 飯南町
  総人口 4,198人
  65歳以上 2,033人
  高齢化率 48.40%
  島根根県内順位 第3位



飯南高校は近年
町外生が60%
町内生が40%
という状況です。

しかし
飯南町内の子どもが近い将来
学年10人程度になったとき
飯南高校ははたしてどうなっているのか?

町外の状況も少子化傾向ですから
町外生に期待するのは
さすがに難しい時代が来ると思われます。

総じて鑑みるに
飯南高校は15年後頃に存続しているのか?

よほど頑張れば
吉賀高校のように
1学年1学級の単独校として
生き残っているかも知れません。
いやいや分校かも知れません。
廃校かも知れません。


こうやってつらつら考えるに
中学校の新校舎建設は
もう少し様子を見た方がいいと
私は考えています。

つまり
邑智中学校 ⇒ 移転 ⇒ 廃校:邑智高校
現:飯南高校の校舎を
統合中学校の校舎として
活用する環境がやってくるかも知れません。

中高一貫校として
県立高校と町立高校とが
同じ校舎で生活する環境がやってくるかも知れません。

9月4日(金)は
第3回飯南町立中学校再編検討委員会です。
私が委員長として
会議を進行します。
この中で
はたして
このような意見が出せる雰囲気がありやなしや?