飯南町
中学校統合問題

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2026.8.29


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中学校の統合は決定
場所は検討中


 飯南町の中学校統合問題について、現在の町の方針は次の通りです。


 赤来中学校と頓原中学校を1校に統合する方針は固まっている。

 「いつ統合するか」「新しい中学校をどこに置くか」は、まだ最終決定していない。

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 2025年3月の「教育環境基本計画(素案)」では、「令和10年度(2028年度)までに赤来中と頓原中を再編し、頓原中学校の校舎を使用する」という方向が示されていました。

 ところが、その後の町議会での審議を経て、最終的な基本計画では考え方が変わりました。現在は、次の通りです。


 小中学校再編にあたっては、新設を基本とする。

 単純に「赤来中を閉じて頓原中へ統合」という案から、赤来・頓原のどちらかに吸収するのではなく、新しい飯南町立中学校をつくる方向へ議論が動いています。

 ただし、新校舎ができるまでに生徒数減少などから統合が必要になった場合には、赤来中または頓原中のどちらかの校舎を暫定的に使用する。

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 2026年に入って、「飯南町立小・中学校再編検討委員会」が設置され、すでに2度、会議が行われています。

 その議論の流れは、「統合するか、しないか」を一から議論している段階というより、「統合を前提として、どんな学校を、どこにつくるか」が議論の中心になっています。

 2026年7月14日の来島地区町政座談会では、住民からの質問に対して、町は次のように回答しています。


 小学校は可能な限り存続、中学校は1校に統合する。

 現在、中学校の場所を検討中。飯南高校との接続等も考慮しながら検討を進める。

 統合時期については、生徒数の将来推計と中学校の場所の検討を合わせて総合的に判断する。

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中学校の統合基準は
存在しない


 飯南町の最新の「教育環境基本計画」では、町内の中学生総数は次のように推計されています。(推計値は2025年5月時点のもの)
いいなん
町内中学生総数
2025(R7) 98人
2026(R8) 99人
2027(R9) 84人
2028(R10) 82人
2029(R11) 72人
2030(R12) 81人
2031(R13) 69人

 つまり、次のようになります。
2校のまま → 1学年10〜13人程度
1校に統合 → 1学年20〜25人程度

 両者は教育環境としてかなり大きな違いです。
 中学校においては、例えば、体育・合唱・文化祭・体育祭・部活動・生徒会活動・グループ学習などを考えると、10人の学年と23人の学年では、ぜんぜん世界が違います。

 飯南町は、小学校については、人数についてかなり明確で、「全校児童15人未満かつ3学級以下となる場合、再編も含め在り方を検討する」という基準があります。

 一方、中学校について「1学年○人を下回ったら統合」という機械的な人数基準を設けていません。しかし中学校については人数ではなく、「学校集団で育てる教育環境」を適正規模の理念とし、「学校集団による人格形成」と「中高の連携」を考慮して再編を検討するとしています。

 この点について、2026年8月5日に文部科学省が「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引」を改訂しました。それによると、


 「一定の集団規模を確保することが望ましいとしつつ、最終的には地域事情を踏まえて市町村が主体的に判断する。」という考え方を維持しています。

 一方、小規模化すると、「多様な考えに触れにくい」「人間関係が固定化しやすい」「協働的な学習が難しくなる」「教員の専門性を十分生かしにくい」「切磋琢磨する機会が減る」といった問題が生じる可能性も国は指摘しています。

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将来を見据えた制度設計


 町政座談会で飯南町は、学校再編の検討を始めた4年ほど前には、年間出生数20〜25人だったのが、現在は、年間10人程度まで落ち込んでいると説明しています。

 中学校へ入学するのは、おおむね出生から12年後ですから、最近生まれた「年間10人程度」の世代が中学生になる2030年代後半には、飯南町全体を1校に統合しても、1学年10人前後という時代やってきます。

 ということは、飯南町にとって本質的な問題は、


 1学年20〜30人程度を確保できる最後の時期に統合し、その10年後に1学年10人程度になっても魅力ある教育を続けられる学校を、今からどう設計するか?

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ということになります。

 この視点から、町は「飯南高校との接続」をわざわざ新中学校の立地条件として挙げている理由ともつながってきます。町は2026年度の座談会でも、統合場所について「飯南高校との接続等も考慮」すると明言しています。

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以下続く