岩佐恒子先生に 赤名短歌会を代表し 謹んでお別れのご挨拶を申し上げます
岩佐先生には平成二十年から十四年間 私たち赤名短歌会の指導をしてくださいました この間 木次から赤名までの移動は 長い時間をかけてバスで通って来てくださっていました また逆に岩佐先生のお住まいの木次で短歌会を開くこともありました 一緒に自然を歩きながら短歌づくりをしたこともあります そんなときいつも岩佐先生の短歌が飛び抜けていました 先生がお作りになった短歌は どれも感性が豊かで またそれを表現される言葉も豊かで深く 短歌会の会員一同 いつも感銘を受けておりました 先生の短歌に近づきたいと いつも見上げておりました
また 岩佐先生はとても親しみやすく 温もりのある先生で 指導はいつも静かでした うまく表現出来たところは しっかりと褒めてくださいました その上で「短歌の作品」という視点から ここをこう直すと立派な短歌になりますよと 分かりやすく解説をしてくださっていました 認めるところは認めてくださった上で 「それではこれを短歌にしましょう」と 分かりやすく指導してくださいました 赤名短歌会の会員の中には 年老いた母に付き添って短歌会の定例会に参加しているうちに 岩佐先生の人柄と短歌の魅力に引かれて 赤名短歌会に入会した会員もおります
岩佐先生は草花にお詳しくて 花の種類や特徴をいっぱい教えていただきました また夜空の星についても知識が豊富で 特に冬空にきらめくシリウスが大好きな先生でした 星の話からご主人のことについてもお聞きすることがありました ご主人は逞しく大らかで思いやりがあり いちばんの理解者 お話を伺うたびにご主人は岩佐先生にとって 大きな大きな存在であることが伝わってきました
岩佐先生は私たち赤名短歌会の一人一人にとって 今でもとてもとても大きな存在です 岩佐先生から教えていただいた短歌の魅力や短歌づくりの心をこれからも大事にしながら 短歌づくりを楽しんでいきたいと思っております 私たちのこれからの短歌づくりをどうぞ見守り続けてください
岩佐先生 長い間ほんとうにお世話になりました ありがとうございました 赤名短歌会の会員を代表して 心からお礼申し上げ お別れのご挨拶とさせていただきます
令和7年3月23日