要約学習を終えて
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2024。7.23


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5月〜7月
まさに綱渡りのような日が続きました。
この間、要約学習の授業が
毎週4日平均で入りました。
授業は基本、一日2時間でお願いしています。
(ただし、遠路の浜田市は一日6時間の日も!)

授業は2時間ですが
児童・生徒一人2枚のワークシート
点検・集計があります。
帰宅してからがたいへんです。
その日のうちに終えないと
翌時は次の学校(学級)が待っています。
要約学習がない日は
概ねさまざまな予定が入っています。

まさに綱渡りのような日々でした。
しかし、考えようによっては
充実した一学期ではありました。

以下
授業が終わった学校に
まとめとしてお届けしている文章(ひな形)です。








図式を活用してほしい!

 全体を通して、どの学年とも前向きに一生懸命立ち向かっている姿が印象に残りました。この上は、「図式名人」の皆さんには、自学自習(予習・復習)・テスト勉強など、これからの学校生活において積極的に図式を取り入れ、活用し、読解力やプレゼン力などのレベルアップを図ってくれることを期待しております。

 一方、図式力に課題がある生徒にあっては、よい図式(お手本)を見る機会を得ることによって、図式のコツ(文章読解のツボどころ)をつかんでいってほしいと期待しています。その際、「キーワード」「立体的」の2点について、常に意識(自己評価)しながら図式力の向上を図ってほしいと期待しています。

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先生方へのお願い

 先生方には各教科の授業など、機会を捉えて図式を取り入れたり、図式を基にプレゼンしたりする機会を設けていかれることを期待しております。

 例えば、情報整理は「図式」を活用するとともに「プレゼン」は事前に作文せず、図式を基に作成した「プレゼン画面」(写真やグラフやキーワード中心、基本的にセンテンスは採用しない)を提示しながら説明するスタイル(図式を用いた実践的な取組み)を導入されるよう期待しております。

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要約学習の手法を取り入れた授業
「社会科」


 蛇足ですが6/30、M中学校に(要約学習の授業で)出かけた折、1年生社会科の授業「西アジア・中央アジアの特色」を拝見しました。要約学習の手法を導入した授業展開でした。

@教科書2ページ分を各自図式化する(15分)

⇒A2人ペアで相互にプレゼンし合う 

⇒B指導者が自作図式を提示しながら丁寧にプレゼン(4分) 

⇒C教科書記述内容に関わって、生徒が指導者に関連質問タイム(20分) 

⇒Dまとめ という学習指導過程の授業でした。

 生徒の皆さんは嬉々として意欲的に学習に取り組んでおられました。まさに(教師主導型を脱した)主体的能動的な「学び型の授業スタイル」で、極めて提案性のある授業だと感動しました。

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 なお、「図式」の活用例については、次のように紹介するようにしております。


1)授業中、先生の説明を図式を書きながら聞く。
  ⇒ 情報整理の力が伸びる。

2)教科書や本の文章を読みながら図式化する。
  ⇒ 情報整理の力が伸びる。

3)調べ学習する際、図式を書いてそれを見ながら文章化する。
  ⇒ 著作権違反にならない。

4)考えを広げたりまとめたりするとき、図式を書きながら考える。

5)スピーチをする前に図式を書く。 
  ⇒「文章を朗読しないスピーチ」を目指す。

6)文章を書く前に図式化する。
  ⇒ 考えを広げたり、書く順(話の組立)を考えたりできる。

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何も見ずにプレゼン

 読みとったり聞き取ったりしたことをプレゼンする学習については、別添のとおり、全体的に前向きに取り組んでいて、感心しました。こういう機会に果敢にチャレンジする体験の積み重ねが、これからのスピーチやプレゼンをする際の基盤(自信)となります。

 今後、学校生活の中で実体験を重ね、一人一人が将来の「プレゼン(スピーチ)名人」を目指していってほしいと期待しています。

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アウトプットの重要性

 聞き取り図式ついては、全体的にはまだまだ課題が残っていますが、他校との比較でまずまずの出来です。この聞き取り能力は、全ての学習(学力)の基盤となっています。

 今後どんどん「聞きながら図式化」の機会を設けていかれることを期待しております。その際、アウトプットの機会を設けることが「肝」です。この積み重ねは、理解力の状況を把握出来ると共に、生徒のやる気とプレゼン力の向上に寄与します。

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「総合的な学習の時間」創設の趣旨
〜情報活用能力の育成〜


 自分の考えをまとめ発表する」学習(メディアリテラシー)は、3分間という制限の中で考えをまとめてもらいました。全体的に大半の生徒が指導者が期待した「6個以上」をクリアー出来ていました。これは「学習意欲」とも深い関係があります。時間の関係で、全体発表は数人でしたが、(ワークシートを見ると)それぞれ根拠をふまえて意見をまとめていることが、全体的に出来ていました。

 なお、今回はディベート的発想ではなく、「自分と異なる意見もふまえた上で自分の主張を展開する」というスタンスを重視しました。こういうスタイルを生活に生かしていって欲しいと願っています。

 今求められている学力は、受け取るだけではなく「調べたり考えたりして自分の考えを練り、まとめ、人に伝える」という情報活用能力です。今回は「調べる」という学習場面は設定していませんが、今後、授業の中で機会を見つけては、事前調べなど参考にしながら自分の考えをまとめ、他者にプレゼンする機会を設けていかれることをお勧めします。

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学校が夏休みに入って
まずは一休みの私です。

2学期には小学校が中心となります。
中学年教材・高学年教材
各学年とも新作教材を(目標)16本!
夏休み中に準備しなくてはいけません。

気が遠くなるような作業ですが
幸い基本
教材づくりは趣味です。
がんばり甲斐があります。