老化の話
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2024。3.21


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さまざまな文章;図式の部屋



先日
『老化の話』
長岡 功(順天堂大学特任教授)
日本文芸社

を読み、4枚の図式に残しました。
下の図式はそのうちの1枚です。






老化の原理と老化先送り




 江戸時代・明治時代の平均寿命は50歳前後でした。肺炎・結核・さまざまな感染症などが原因で、若くして命を落とすケースが少なからずありました。いわゆる「老化」する前に、大半の「人」が命を終えていたのです。

 20世紀に入ると、寿命は一気に延びました。特効薬が開発されたり、栄養状態が良くなったり、衛生関係の改善があったりしたことによります。

 こういう寿命の延びに伴って、人々は「老化」を意識するようになってきました。

 ところで、「老化」は進化の産物です。死にやすくするための変化でもあります。

 老化の根本原因は、老化細胞の増加による慢性炎症にあります。これが原因で、老人斑・神経の繊維化などが起きます。

1)DNAに傷・異変・異常タンパクの蓄積

2)幹細胞の現象・ホルモンの現象


 その結果、下表のような老化現象が現れてきます。


シミ  シワ  たるみ  白髪  脱毛
難聴 関節痛 歩幅 歩行速度 丸背 
など

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 これら老化現象を加速するものとして、紫外線・放射線が挙げられます。DNAの両端には「テロメア」がありますが、細胞分裂の度に、徐々にすり減って短くなっていきます。

 では、この老化を遅らせる手だてはないのか?

 あります。カロリー制限とプチ断食(例えば朝食を抜く)です。高齢化とともに、必要カロリーが減ります。(エネルギーを大量に使う)消化・吸収の役目をする胃腸なども機能がだんだん弱まってきます。

 その臓器をしっかり休ませる必要があります。お腹が空いていないのに、惰性で3食しっかり食べるなど、もっての外です。しっかり休養させることが大事です。

 プチ断食(就寝時間を含めて、胃腸に16時間の休養を与える)をすると、体中の細胞が修復されます。免疫力も高まります。このことによって、心身が若返ったり老化を遅くすることが出来るのです。

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蛇足

実は朝食抜きを試みた時期があります。
2022.4頃〜2022.10頃

午前10時頃から空腹がやってきます。
辛いと言いえば辛いのですが
不思議なことに身体の毒気が抜けたように
身体の動きも快調!
頭脳もよく働きます。

はっきり言って
空腹が心地よい!
その後の昼食の美味しいこと!

体重も徐々に減って
60Kg前後 ⇒57Kg前後
バンドの穴が一つか二つ右に寄りました。
つまり腹回りがスッキリしました。

そのうちに空腹にもすっかり慣れて
すこぶる体調のいい日々を過ごしていました。

ところが夏頃から
左太もも後ろ側に
痒いぶつぶつが出来るようになりました。
薬局で購入した塗り薬を試しました。
3〜4種類は試しました。
一向に良くなりませんでした。

やむなく皮膚科を受診。
一目見て
蕁麻疹(じんましん)ですね。
飲み薬と塗り薬を出しましょう。



ところで、原因は何ですか?
それは自分で探してください。

は?????
原因は多すぎて
診察では特定出来ないとのこと。

その後
医師から処方された薬でも完治せず。
いよいよ
原因特定のための試みが始まりました。
玉子・牛乳・ビール・パン・ピーナツ・……
どれを辞めても消長はあれ蕁麻疹は出てきます。

ところが
あるときネットで調べていると
おっ! という記事に目が留まりました。

ケトン体


 「ケトン体」とは、脂肪を分解したときに発生する物質です。 空腹の時間をつくらず、1日3食、つねに食べている状態では、全身の細胞は「ブドウ糖代謝」をしています。

 ところが、空腹になるとブドウ糖の供給が減少し、それにともなって「ケトン体代謝」に変化します。

 その際、体質によっては蕁麻疹が発症することがあります。

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さっそく朝食抜きを辞めてみました。
おみごと!
あれほど痒さに苦しめられてきていた
左太ももの蕁麻疹が出なくなりました。

あ〜あ
せっかく心身快調の源と自認していた
朝食抜きとはおさらばとなりました。

その後ですが
朝食はしっかりと食べています。
すると以前からの流れなのか?
お昼になってもお腹が空かなくなりました。
せいぜい
バナナ・リンゴ・ヨーグルト・ナッツ類
これで夕食まで十分です。
心身も快調です。