(都会の)多くの保護者は、「難関小学校へ行かせたい。」と思っています。その本音は、「公立の小中学校には、我が子は任せられない。」です。
以前、公立学校では「型を教える教育」が行われていました。が、「個性重視の学校教育」が打ち出されてから、厳しい指導はなじまないとされるようになりました。
結果、子どもが勝手気ままに振る舞う、授業が成立しない状況、つまり「学級崩壊」が起こりました。特定の教員の授業が成立しないのです。教員の指導力不足が指摘されるようになりました。
教員の高齢化も一因とされています。京都市の場合、教員の平均年齢が、平成3年36歳でした。10年後の平成13年には、一気に44歳になりました。
一方、家庭教育の変容も指摘されています。子どもを叱れない親が増え、しつけ不足の結果、我慢できない子が増えました。ルールを守れない子が増えました。幼児教育における「自由保育」も、それに輪をかけました。