タイトルほど大げさな事故ではありませんが、先日、車を運転中、誤って約10m、前輪が水路に落ちたまま走るという大失敗を演じてしまいました。前輪パンク! 何だか、ホイールも少し歪んで見えます。それにしても予備のタイヤは積んでいないし、はて困ったぞ!
場所は、我が家から40km以上も離れた立久恵峡の近くです。我が家に近ければ、工夫して「冬用タイヤ」を持ってくれば解決します。しかし、さすがに遠方です。かといって、車検を受けている地元のAオートセンターへの依頼は憚られました。こういうとき、JAFに入っておけば良かったと、後の後悔先に立たず。
まぁ、とりあえず落ち着いてお茶でも飲んで善後策を考えました。浮かんだのが、出雲市街に近いので出雲市内の修理工場への電話です。さっそくネットで調べて、一番近いと思われる修理工場に電話しました。
すると「うちにはレッカー車がないから、そういうときは「任意自動車保険の会社へ電話したらどうか」とのこと。 ……なるほど、それはうっかりでした。
さっそく書類に書いてある電話番号に電話しました。何と、かけた先は東京です。場所、状況など詳しく聞かれました。何せ相手は東京です。向こうはこちらからの情報にしたがって、ネット地図を見ておられます。
それがすんで、やっと善後策の話になりました。
★ 近くの修理工場からレッカー車を行かせる。
★ レッカー車の代金は距離が100Km以内なので無料。
★ ただし、あなたの移動は自分で考えてくれ。
⇒ それってタクシーですか?
⇒ それはあなたの方で考えてください。
一連のやり取りが終わって電話を切ると、間もなく電話が折り返しかかってきて、レッカー車は30分程度で到着するから、側を離れないで待っていてくれとのこと。
自分の移動については、幾つか考えが浮かびました。最悪タクシーです。いずれにせよ、保険からお金が出るわけですから、契約を交わした地元の「JA赤来支店」に電話して、状況を伝える必要があります。
電話すると、担当の方が状況を詳しく聞いた後、現場へ来て写真を撮ったりするとのこと。最後に、「困ったことはないか?」と予想外の言葉がありました。
条件反射で「車の移動は大丈夫だが、自分の身体の移動でどうしようか困っている」と、正直な気持ちが口から出ました。すると、「本当はだめだけど私の車に乗ってください」とのこと! 思いがけず、いちばんの懸案事項が一気に解決しました。
間もなくレッカー車がやってきました。レッカー車に乗用車を積み込む場面を初めてみました。感動しました。
一連の作業が終わると、「あなたの移動はどうされますか?」とのこと、思いがけない言葉です。事情を話すと、「本当はダメだが、助手席に乗ってもらってもよかった。よくあることです。」とのこと……。
……なるほど、東京の担当者はマニュアルどおりに「同乗はダメ」と言われたから、何ら問題はありません。でも、世の中には優しさがあちこちにあるものです。
という経過を経て、ぶじに地元へ車と身体を運ぶことが出来ました。行く先は、パンク以外にも修理がないか調べてもらうために「Aオートセンター」です。
案の定、ホイール交換が必要とのこと。下回りも、一部修理の必要があるとも。車検は9月に迫っています。これを機に廃車にしようかどうしようか迷っていたこともあって、一気に車を新調する運びとなりました。