自他を尊重
アサーティブネス

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2022.12.24


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『心に届く伝え方』(新書版シリーズ)を読みました。

この中で
アサーティブネス
という概念を知り
このものの見方・考え方に
とても興味を抱きました。

以下
要約して文章化します。





スピーチの心得

 スピーチ原稿で必要な要素は、敬意・場・人です。特に次のことについて留意する必要があります。

 何が言いたいか、明確にする。

 シンプルな構成にする。

 分かりやすい3部構成がお勧め。

 最初にロードマップ(話の概要)を渡す。

 つかみ(話し始め)に笑いを取りたい。自分をネタにしたジョークがよい。

 体験(エピソード)を織り交ぜながら話すとよい。

 分かりやすい「話し言葉」で話す。

 印象に残るエピソードなどで締めくくる。

 思いを届けるという意識を大事にする。

             
 
 本番に臨んでは、次の点に留意する。

 発声に気を付ける。(聞き取りにくい話し方は最悪)

 簡潔に話す。

 間を置きながら話す。ずらずらだらだらは禁物。

 目線を遠くに置き、話しかけるように話す。

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アサーティブネス

 アサーティブネスとは、「自他を尊重し、ともに考える。本当に伝えたいことを適切に伝える。」手法(心得)です。命令するのではなく、一方的に要求するのでもなく、理由を添えて相手にしてほしいことを伝えます。そうすることで、周りに誰もストレスを与えることなく、また、風通しのよい職場にもなります。

 落ち度がないのに、上司から叱責されたことはありませんか? このとき大事な心得は、攻撃したり言い訳したりすることではありません。あくまでも建設的に、今後どのようにしたらいいかをともに考える姿勢を、アサーティブネスと言います。

 なお、アサーティブネスがより効果を上げるためには、日頃から周りの人への思いやり・ねぎらいの言葉(心)をかけること大事です。また、落ち込んだ相手にはミラーリングといって、「オレも残念だ」など共感の言葉をかけるように心がけることが大事です。

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アサーティブネスとは?


 アサーティブネス(英:Assertiveness)(訳:自己表現・意見表明)とは、自分と相手の人権 (アサーティブ権) を尊重した上で、自分の意見や気持ちをその場に適切な言い方で表現することです。自分を大切にすることと関連しており、コミュニケーションの重要な技法であると考えられています。

 コミュニケ―ションタイプは、大きく以下の3タイプに分けられます。

 攻撃的タイプ

 人との関係を勝ち負けで考えてしまい、絶対に相手に負けていられないと思うタイプ。そのため、相手を見下すことで自分の優位を証明しようとしたり、相手の言い分や感情を軽視したりして、自分の要求を相手に押し付けようとする傾向にある。

 自分の意見や要求ははっきり言うが、相手に「ノー」と言う権利・自由を認めない。周りは対立を恐れてビクビクしてしまうため、最初から意見を言うことをあきらめて耳をふさいでしまう。


 受け身的タイプ

 自分さえ我慢すれば良いと感じていて、自分の感情や要求をはっきりと表現せず黙ってしまうか、相手に譲ることを選択してしまう。相手の感情を害することや対立を恐れて、自分の感情にふたをしてしまうため、人間関係に波風が立つことはないが、不満を抱え込んでしまうためストレスをためやすい。

 自分を常に卑下していて、ほめ言葉を受け入れられない傾向にもある。また、曖昧で遠まわしな表現をしたり、自信のない態度をとったりして、周りの人をいらだたせてしまうこともある。


 作為的タイプ

 表立って事を荒立てたりはしないが、ちゃんと仕返しはする。正面切って人と対立することがない代わりに、周りの人間を巻き込んで、相手に罪の意識をもたせることで、自分の手に入れたいものを得る。

 陰でイヤミや悪口を言うので周りは傷つく。一見するとへりくだっているように見えるが、このタイプの人は自分に不誠実であり、心の中では相手を攻撃したり見下したりしている場合が多い。

  

 これらに対して
アサーティブネスは、相手の権利・都合・立場などを侵害せずに、誠実・率直・対等な立場で、自分の気持や意見をわかりやすく伝えることです。

 
アサーティブなコミュニケーションをする人は、自分の心の中を開示することを恐れず、他人に影響を及ぼそうとしません。他人の「個人の境界」を尊重し、攻撃的な侵入から自分を守ろうとします。

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まとめ

相手に感情をぶつけるのが「攻撃的なコミュニケーション」で、
自分のなかで感情をぐっと押し殺すのが「受身的なコミュニケーション。

この2つの中間に存在するのが
「アサーティブネスなコミュニケーション」だと言えます。









アサーティブネスを生かす


 人は、人との関係なくして生活することは出来ません。これまでの自分を振り返ってみるとき、(都合の悪いことは記憶消去していると思いますが)「ものの言い方」ひとつで人を傷つけたり、自分の心が痛んだり、人間関係が悪くなったりしています。

 アサーティブなコミュニケーションをする人かどうか、自己評価する方法が紹介してありました。一部を紹介すると、次のような項目です。

 人の話に耳が傾けられる。

 自分の感情を適切に表現できる。

 怒りの感情を適切に伝えられる。


 「ノー」と言うことが出来る。

 率直に要求を伝えられる。

 正当な批判を受け入れられる。

 問題点を指摘するだけでなく、代替案も出せる。

 建設的な批判をすることが出来る。

 意見が対立したときには、歩み寄る準備がある。

 どれ一つとっても、私自身は合格点がなかなかクリアーできないようです。
ただ、今回「アサーティブネス」というものの見方・考え方を知ることが出来ました。この上は、心がける・努力するという方向で、この精神・姿勢を身に付けていこうと言い聞かせた私です。

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