新型コロナウイルス感染症に
もの申す
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2020.3.30


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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は
2019年12月31日に
「中国・武漢で原因不明のウイルス性肺炎が確認された」と
世界保健機関(WHO)へ報告されて以来
わずか3ヶ月足らずで
世界198の国と地域に感染が拡大しました。


2020年3月30日の人数は

世界 日本
感染者 約66万人 1921
死亡者 約 3万人 70
4.7% 3.6%
無症状のため検査を行っていない人が多く
実際は感染者数はもっと多いはず。
専門家の見込みでは
死亡率は最終的には
1%程度に落ち着くだろうとのことです。



新型コロナウイルス感染症に
世界中が振り回され
震撼しています。

感染の恐怖に加えて
観光バス・飛行機
ホテル・観光地など
壊滅的な打撃を受けています。

3月29日には
(人気コメディアン)志村けんさん(70歳)が
新型コロナウイルス感染症による
肺炎で死亡。
特に持病がなかったという
ショッキングなニュースが流れています。


首都:東京では
ここ数日、感染者が急増
「感染爆発」対策に
本腰で乗り出そうとしています。



こういう中にあって
批判を受けるとは思いますが
私は新型コロナウイルス感染症に関して
若干の疑問を抱いています。


特に
連日トップニュース扱い
ニュース時間の大半を費やすなど
不安をあおり立てている?
マスコミの報道姿勢に
私は秘かに
苦々しく思っています。





なぜ「患者数」ではなく
「感染者数」なのか?


 通常、インフルエンザの場合、患者数でカウントし公表されています。その点、今回の新型コロナウイルス感染症の場合は「感染者数」でカウント、公表されています。

 更にマスコミでは「感染していても症状が出ていない人がウイルスを撒き散らしている」と警鐘を鳴らし、国民を恐ろさせています。その上、学校閉鎖にした大きな理由(学校で流行したウイルスを家庭に持ち込んで、高齢者に感染させ死亡させるリスクを高める)にも挙げています。

 ところで一方、(日本の場合)インフルエンザは例年(国内では)約一千万人が発症(患者数)し、高齢者を中心に約一万人が亡くなっています。

 
特に流行期には一日20万人前後が発症、そのうち(高齢者を中心に)一日2千人の死亡者が出ています。

 その点、新型コロナウイルス感染症の場合は(2020年3月29日は)入院治療を有する者106人(感染者182人)、死亡者は3人です。


            

 インフルエンザの場合、統計的には直近の一週間の患者数を発表しています。それによると昨年1月の場合、(一週間で)120万人が罹患し約千人が亡くなっています

 その点、現状では
「新型コロナウイルス感染症」の「感染者数」は直近の一週間では300人、死亡は10人余となっています。はるかにインフルエンザの方が脅威的です。

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インフルエンザの流行状況は?


 2020年は「新型コロナウイルスによる新型肺炎」が話題を席巻していますが、インフルエンザの流行状況はどうなのか? 調べてみました。

 国立感染症研究所が2020年1月29日に発表した情報によると、今年第4週(1月20〜26日)の間に全国の医療機関を受診した患者数の推計は約65万4000人。2019年の同時期(1月21〜27日)の推計患者数222万6000人と比べて大幅に減少しています。

 実は、昨シーズンは過去最悪レベルの大流行でした。前年同期の一医療機関当たりのインフルエンザ患者数は平均57.09人。厚生労働省が調査を開始した1999年以来、最多を記録するほどだったそうです。新型コロナウイルス感染症の関係で、感染予防が徹底している関係でしょうか?

 そういう一面もありますが、科学的な統計によると「インフルA型が流行しているときには、B型は沈静化している。その逆の場合もある。風邪を含めてトータルとして人数が推移する。」とのこと。

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インフルエンザの学級閉鎖


 インフルエンザ流行期には、学校では児童生徒数のおおむね2〜3割以上が休むと学級閉鎖になります。

 では発症しなかった児童生徒はインフルエンザにかかっていないかというと、そうではありません。

 新型コロナウイルス感染症と同じく、ほぼ全員が「感染」しているに違いありません。免疫力の関係で発症しないか、軽症ですんでいるのです。ですから、マスコミが「発症していない感染者」の恐ろしさを大々的に報道しているのを苦々しく思っている一人です。

 今回の臨時休校措置の理由「@子ども達を新型コロナウイルス感染症から守る」「A高齢者を守る」のうち、

@は子どもの感染率・死亡率は極めて低い。 

Aインフルエンザ流行期には、全国一律に臨時休校にまでしていない。各地区、各学校扱いとなっている。

 ということで、この度の安部首相の「
全国一律! 唐突な臨時休校の要望」には疑問を抱いていました。

 死亡率(年代別)
年代
0歳〜
10〜 0.2
20〜 0.2
30〜
40〜 0.4
50〜 1.3
60〜 3.6
70〜 8.0
80〜 14.8


 更に言えば、今回の新型コロナウイルス感染症の場合、(実際にはインフルエンザもそうですが……)高齢者や糖尿病・高血圧症など持病のある(高齢者)の死亡率が高くなっています。

一新型コロナウイルス感染症
死亡原因(日本)


死亡の原因
10.5  心血管疾患
7.3  糖尿病
6.0  高血圧
6.3  呼吸器疾患
5.6  がん
0.9  持病なし


 対策としては、老人ホーム・病院を中心に徹底した感染防止(ウイルスを持ち込まない)の対策が喫緊の課題です。

 併せて、各家庭に於いては高齢者との接触を極力避ける手だてが求められます。

 イタリアで爆発的に高齢者の死亡が増加したのは、週末になると別棟に住んでいる子ども家族が一堂に集まる(濃厚接触)という習慣があだになったと報道されています。握手・ハグ・大声で会話するなども関係しているようです。

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(-_-;)
志村けんさんが持病無し
70歳という年齢で
肺炎をこじらせ亡くなった
その理由として
報道では「喫煙(一日40本)」を挙げていました。
タバコの有害物質は
免疫力を低くし
肺炎などの呼吸器疾患を
起こしやすい状態をつくるとのことです。




死亡原因(日本)

原因
27.4  がん
15.3  心疾患
8.0  老衰
7.9  脳疾患
6.9  肺炎
3.0  事故
2.8  誤嚥性肺炎
1.9  腎不全
1.5  認知症
1.5  自殺
23.6  その他








累計数に意味があるのか?


 新型コロナウイルス感染症の人数ですが、上記の通り「感染者数」を報道しています。しかも「累計数」です。だんだん人数が加算されていきますから、我々にとっては不安が募ります。

 罹患者の一方で、治癒して日常生活に戻っている人も、どんどん増えています。

 一方、インフルエンザの場合は「一週間の罹患数(発症者数)」を報道してきています。すでに回復している人も含めて公表することに意味があるのでしょうか?

 国民が知りたいのは「直近の流行状況」です。しかも感染者数ではなく、症状を発している「患者の人数」です。今現在、どこでどれだけ流行しているのかが知りたい情報です。

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感染爆発が起こると
武漢やイタリアのように
病床数が圧倒的に不足し
死亡者が増加するとのことです。

そういう意味で
東京都では都知事が
都民に不要不急の外出を避けるよう
幾度となく
メッセージを発しています。

人出が少なくなると
経済的な面からは大打撃です。

医療崩壊は避けなければいけません。
ほんとうに苦しい選択です。

現在
病床数を増やす対策が
全国各地でとられています。
一方では
人工呼吸器の数を増やす対策も
始まっています。






それにしても……
感染者の約8割は無症状とのこと。
つまり
新型コロナウイルス感染症のウイルスに出会って
体内に入ってきても
自分の免疫力で全滅させたり

予防接種の如く
ウイルスと戦って
新型コロナウイルス感染症に対する
免疫力を自分の身体に作り上げています。

こうやって作られた免疫力は
ほぼ生涯にわたって
有効とのことです。

その点
インフルエンザの予防接種の場合は
死んだウイルスを身体に入れているので
有効期間はせいぜい4ヶ月です。
毎年、予防接種が必要です。




感染対策をとるということは
インフルエンザのように
ドンと患者数を増やすのではなく
少しずつウイルスが広がっていくという対策です。
長期戦です。

島根県は
まだ感染者が0人です。
でも
いずれはウイルスがやってきます。
初対面で
ウイルスを退治する人
ウイルスに負ける人など
必ずそういう日がやってきます。

ただ
新型コロナウイルス感染症は
感染力は高いようですが
毒性は高くない。
負けるな
恐れるな!