2020.2.9(日)

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2月の要約学習(授業後半)
赤来中学校編では
「新型コロナウイルス」を取り上げます。
まずは
下の図式に基づいて指導者がプレゼン。
生徒は図式を書きながら聞きます。
図式を基に(2人組み)相互プレゼン(各40秒)
続いて
「飯南町内で感染者が3名見つかった」
という状況下
行政・地域・学校・自分などの視点から
対応策を考えてもらいます。
時間は3分
自分の考えは図式化する。
いつものように
2人組みで相互発表。
その後
学級全体で発表会。
指導者のプレゼン図式


プレゼン要約文
これまで、コロナウイルスは大きく分けて3種類。特に人々を恐怖に陥れたのが「サーズ」と「マーズ」です。
サーズ(重傷急性呼吸器症候群)は中国広東省で発覚、2002年11月〜2003年7月の間に30ケ国に広がりました。ヒトからヒトへの感染が認められ、この間、罹患者は8,069人、死者は775人。致死率9.6%です。
一方、マーズ(中東呼吸器症候群)は中東を中心に発生。2012年から現在に至るまでに27ヶ国に広がり、罹患者が2,494人、死者は858人。致死率34.4%です。ヒトからヒトへの感染は認められていませんが、2015年に中東帰りの韓国人が帰国後、186人に感染させたことが判明しています。
もう一種類はいわゆる軽症の「風邪」です。4種類が確認されており、毎年流行しています。
今回の新型コロナウイルスは2019年12月、中国湖北省武漢で初めの患者が出現。症状は発熱、上気道炎症で、ヒトからヒトへの感染が認められています。死に至る患者はサーズやマーズと同じく、高齢者・心臓病・糖尿病のヒトが顕著です。
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実際のプレゼンは
7分程度を予定しています。
生徒の皆さんには
これまでの知識を総動員して
新型コロナウイルスの広がりを食い止める
画期的なアイデアを
打ち出してくれることを期待しています。
コメント
動物からヒトへの感染で、新たな感染症が出現!
これまで何例かあっています。いちばん恐怖を感じたのは「エボラ出血熱」です。
EVD(エボラ出血熱)は死亡率が50%にも達する恐ろしい感染症です。2014 年 3 月、ギニアから始まり、住民の国境を越える移動により隣国のリベリア、シエラレオネへと流行地が拡大していきました。
エボラ出血熱の症状は、発熱、強い倦怠感、筋肉痛、頭痛、咽頭痛等の症状が突然現れて発症することが特徴です。重症化してくると白血球の減少、血小板の減少が見られ、身体の至る所から出血し、吐血・下血をきたし死に至ります。
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今回の新型コロナウイルス感染症は、中国の武漢市が発祥地です。報道によると、医療現場(複数の医師)から再三のアピールにもかかわらず、行政当局は「情報を握りつぶしていた」とこと。
原因不明の肺炎が流行し始めたのは、去年の12月初旬。12月中旬には「ヒト⇒ヒト感染」が認められたにもかかわらず、行政当局は見て見ぬふり。
すっかり海外へ広がった今年「1月20日」になって、やっと周近平国家主席が「制圧を指示」というお粗末な対応です。
新聞報道によると「一強独裁体制」の結果、中央への忖度、事なかれ主義が蔓延。悪い情報報告がずるずると一日延ばしになったとのこと。
一気に経済大国(2011年、GDPで日本を抜き、世界第2位。近い将来アメリカを抜くという予測も!)に成長した中国です。しかし、この無様な対応は、中国の経済に多大な悪影響を及ぼしています。
のみならず、世界中に感染者が広がり、パンデミック(広範囲に及ぶ流行病)の様相を呈してきています。人的交流がストップして、日本の経済にも暗雲がたれ込めています。
横浜港のクルーズ船も停泊したままです。2月9日現在、船内で新型コロナウイルスの感染者46人が確認(国内合計90人)されています。
日本は、最大級の感染防止対策を打ち出していますが、はたしてどこまで阻止出来るのか? 収束宣言が出るまでは、予断を許せません。
一方、ワクチンが無い現在、他の病気の薬が効かないか、各国で研究中のようです。どうやらエイズウイルスに効く薬が有効ではないか? という情報もあります。これがヒットすれば、明るい光が見えてきますが、……。
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NHKニュース(2020年2月9日より
中国で新型コロナウイルスに感染して死亡した人の数は811人となり、2003年に流行した新型肺炎「SARS」の世界全体の死者の数を上回りました。
中国の保健当局 国家衛生健康委員会は、新型コロナウイルスに感染して死亡した人の数が8日、新たに89人増えて811人になったと発表しました。
SARSで、WHO=世界保健機関が終息を宣言するまでに死亡した人の数は世界全体で774人でしたが、これを上回りました。
また感染が確認された人は新たに2,656人増えて合わせて3万7198人になりました。
感染が確認された人は7日まで5日連続で3,000人以上のペースで増えていましたが、8日はこれを下回りました。
ただ、患者のうち症状の重い人は6,188人に上っています。
恐るるに足らず
日本では例年、インフルエンザの感染者数は約1,000万人です。また、インフルエンザが原因の死亡数は、約1万人と推計(死亡率はおおむね
0.1%)されています。
一方、今回の新型コロナウイルスは連日、マスコミ報道のトップニュースで報じられている上、完全防護服で診察などしている映像が流れています。どんなに恐ろしい病気なのかと、不安感に襲われます。
しかし、今回の新型コロナウイルス感染症は、現在のところ致死率が約2%と推計(サーズは約10%)されています。致死率はインフルエンザよりかなり多いようですが、症状は比較的軽いと見られています。冷静に考えたら、恐るるに足らずです。
ただ、新型コロナウイルスはいまだ明確な治療法がなく、しかも次々と新しい情報が発信されています。ウイルスの変容も心配されています。確かに現在のところ、緊急事態と呼ばれる状態にあります。
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対策(例)
〜インフルエンザと同じ〜