死が近づいたら
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2020.01.12(日)


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2019.12.29 死が近づいたら(前半)
以下は前回(上記)の続きです。


ガンのメカニズムが分かったぞ!


 12億年前、人間の原始細胞の中に「ミトコンドリア」が侵入し、共生した、そのメカニズムを図式した場面です。

 人間細胞は、地球に酸素が増えた環境に順応し、ミトコンドリアを取り込んだと説明してあります。そのミトコンドリアは、酸素を使って大きなエネルギーを供給してくれるのです。

 むろん共生です。ミトコンドリアは、人間細胞から「糖」をもらって分裂。ただし、しっかり糖をもらうために、人間細胞の分裂を押さえ込んでいるとのことです。 ……いやぁ〜、実に興味深い解説です。

 ちなみに、このシステムが崩れた状態。つまり、ミトコンドリアが死滅するとどうなるか? 人間細胞の分裂を抑えられず、「ガン」を発症するという図式です。

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ガンにならないためには?


 この図式の左半分は、正常細胞がガン化するメカニズムの解説です。そして、右半分が「ガンにならない心得」となっています。

 ガンにならないためには、どうすればいいのか? ミトコンドリアの復活です。低酸素・低体温状態を脱するために、適度な運動、低タンパク食(キノコがいい)を心がける。あわせて、放射線治療・抗ガン剤治療・手術を避ける。 ……いやぁ〜、(世の医療に反した?)驚きの力説です。

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健康長寿の心得


 健康長寿、それは古今東西、人間万人の願いです。いや、個人的には「健康」でコロリであれば、長寿までは熱望していません。とにかく生き生きと元気に、最後の最後まで生活したいものです。

 上の図式は、「怒りっぽい」人と「朗らかな」人とが対称的に描かれています。要は、副交感神経が優位であるようにし、結果、免疫力を高めようという主張です。健康であるための、重要なアドバイスと受け止めました。

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免疫力を高める秘訣


 先ほどは「朗らかな生活」を推奨した図式でした。ここでは、「免疫力を高める」ための様々な心がけについて述べてあります。

 特に食事については、詳しく述べてあります。近年「日本食」が見直されています。肉食を中心とした欧米食を見直し、菜食中心にすべきという考えです。

 その根拠が書かれています。カリウムの摂取により、ミトコンドリアを元気にする。植物繊維を摂ることによって腸内環境を整え、善玉菌を増やす。また、副交感神経を刺激する。

 筆者は特に、玄米・キノコ・ゴボウを推奨しておられます。

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介護のあり方


 いよいよ人生も大詰めを迎えました。自力で日常生活ができなくなったり、寝たきりの生活になったり、……。これは、命あるものの宿命です。

 高齢化が進展する近年、「老老介護」が話題にあることがあります。食事、排泄など、どれ一つとっても多大な労力を要します。この介護により、心身に変調を来したり、自分も倒れたり(介護を必要とする)という事例を聞くこともあります。

 その点、筆者のアドバイス「完璧を求めない」には救われます。根拠があるから、説得力もあります。

 無理に食事を与えない、薬の与えすぎは厳禁、……このことについては、次の図式でわかりやすく解説してあります。

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死が近づいたら


 盛りだくさんで少しごちゃごちゃしていますが、「アマゾンのインディオ」の風習が、全てを物語っています。

 「寝たきり」のないインディオ。そこには、人の「死」を静かにあるがまま、自然に見送ろうという教えがあります。自力で食事ができなくなったら、無理に食事をさせない。寿命が来たと悟り、温かく見守る。

 延命治療という名の下に、全身が機械と管に囲まれ、機械の助けを借りて呼吸したり鼓動したりということが、当たり前に行われている日本。こういう「命を長らえる」措置をよしとする日本と比べて、インディオの風習には大きな差を感じます。いや、日本もかつては、そうだったかも知れません。

 死が近づいたということは、生命体は身体の内部で(生きるための)様々な闘いを終えようとしているということ。ミトコンドリアの限界。そして、それを契機に諸機能の低下、……。これが自然の摂理なのです。人工的に邪魔をしてはなりません。

 死が近づいたら、まわりの家族は静かに見守ること。死が近づいた本人は、不必要な医療を施さなければ、基本的に痛みも苦しみもありません。延命治療や無理な食事は、本人を苦しめるだけです。

 ガンの苦しみにしたところで、その大半は抗ガン剤投与、放射線の照射などによる苦痛です。ガンがひどくなると、その組織きはまわりの臓器を圧迫します。しかし、その苦しみはわずかなものです。患部を温めるだけで、十分癒されます。

 痛みを和らげる「モルヒネ投与」は、結果的に免疫力を下げます。他の疾病(苦痛)を誘発します。思考力もダメージを受けますから、家族とのコミュニケーションも絶たれます。安らかに死ねません。

 そして、いよいよ命を終えようとするとき、終末呼吸が始まります。見た目苦しそうに見えますが、酸欠状態のため、本人は意識が朦朧(もうろうとした段階に至っています。 ……そして、静かに息を引き取るのです。

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この本は
健康志向の私の考えの
集大成のようなことが
たくさん盛り込まれていました。

また
終末医療を考えるとき
延命治療か緩和医療かに関して
私が日頃から漠然と思い描いていた
そういう方向で書かれていました。

そういう意味で
いい本に出会ったと思っています。

しかし
こと「生と死」については
年を経て
また考えが変わるかも知れませんね。






 『みっともない老い方』より引用

いつも笑顔を心がける。

ありがとうの言葉(心)を大事にする。

いつも上機嫌を心がける。

できるだけ過去を振り返らない。

プラス思考で生活する。

自己暗示の法則を活用して生活する。

旅行ではない、気ままな「旅」に出よう。

現役時代の偏った生き方を変えよう。
   ……地域社会にとけ込む。貢献する。

毎日、家でぶらぶらしない。

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